『校報』第114号(ブログ版・その7) アラスカ研修

アラスカ研修

 

 

 将来理系分野で活躍する人材を育成するための入門として、アラスカ研修が行われています。3回目となる今回は、是非オーロラを観たいと思っている11名の生徒(3年生7名、4年生4名でこのうち5名が女子生徒)が参加し、7日間の旅程で行われました。
 事前学習は、11月25日に成蹊大学の藤原均先生に来校していただき、オーロラ発生のしくみやオーロラを光らせるために必要な要素、オーロラの色の違いなどについて話していただきました。また12月20日には、立川にある国立極地研究所の南極・北極科学館を訪れ、南極で行われている観測活動の様子や南極観測の歴史、オーロラバンドなどに関して学びました。1月13日には最終説明会が行われ、出発前の諸注意の他、オーロラ写真の撮り方や極寒地でのカメラの扱い方などに関するレクチャーを受けました。
 1月28日(日)成田発17時30分発の便に乗り、約8時間でシアトルに到着後、さらに飛行機を乗り継いでフェアバンクスに到着しました。現地の気温は-25℃で、さほど寒くはないとのことでした。空港ロビーで、予約してあった防寒着を受け取り、バスでチェナに向けて出発です。途中で大きなスーパーマーケットに立ち寄り、水やお菓子などを買い込みました。
 本日から3日間はチェナホットスプリングスソートに宿泊して、オーロラを観測します。このホテルには日本人スタッフが数名いらっしゃり、初日の夕飯後に、この辺りの地形やライフラインなどに関しての話を伺いました。

 午後11時過ぎ、オーロラを観測するために、防寒着を身につけ、撮影用の機材を持ってアクティビティセンターに集合しました。今晩のオーロラレベルは3で、観測できる確率は約50%です。多少雲がかかっていましたが、約1時間後に北の空からオーロラが発生しました。初めは白くぼんやりとした雲にしか見えません。早速写真を撮ってみると、雲のように見えたものが、緑色の輝きに写っており、初日からオーロラを観られたので、みんなとても満足しました。
 2日目は遅めのブランチを取ってから犬ぞりを体験しました。そりを引くのはアラスカンハスキーなどで、約70頭の犬が敷地内で飼われており、その中から13〜14頭の犬が選ばれます。犬ぞりのスピードは意外に速く、雪景色が流れるように見えて美しかったです。その後、アイスミュージアムを見学し、午後は温泉に入ったりしました。夜は雪上車で約15分登った丘の上でオーロラの出現を待ちました。モンゴル等にあるようなゲルに似たテントの中で、ひたすらオーロラの出現を待ちました。夜空に月は出ていましたが、曇っており、なかなかオーロラは現れません。テントの外でオーロラの出現を待っていた方が、オーロラが見えそうだと教えてくださったので、外に出てみましたが、雲と見分けがつかないほどの弱いオーロラしか見られず、とても残念でした。約3時間テントの中で暖かい飲み物などをいただきながら待ちましたが、ほとんど観測できませんでした。
 3日目はブランチを取った後、チェナ温泉で行われている地熱発電装置や温泉のお湯を使っての野菜栽培の様子などを見学しました。ここで作っている電気は、この周辺の家にも送られているそうです。この夜は今までで最高のオーロラと月食を観ることができました。
 4日目、チェナを出発してフェアバンクスに向かいました。その途中でパイプラインを見学後、アラスカ大学で講義を受けました。講師はオーロラ研究の第一人者であり、長野県出身でアラスカ大学名誉教授の赤祖父俊一先生でした。オーロラ発生のしくみについて、太陽の活動周期と関連させて説明していただいたり、地球の温暖化に関しての持論を伺ったりしました。オーロラ研究のきっかけが、幼い頃にお母さまが歌っていた「さすらいの唄」の歌詞の中に「オーロラ(北極光)」が出てきて興味を持ったこと、であるという話が印象的でした。その後、北方博物館に立ち寄ってアラスカの歴史や野生動物の種類・生態などについて学びました。
 夜はレストランで分厚いステーキを食べた後、郊外にある「オーロラハウス」で北端幸喜氏に指導していただき、オーロラを撮影したり、集合写真を撮っていただいたりしました。
 翌日はアンカレッジ経由でシアトルに向かいました。シアトルでは久し振りに雪のない街並みを見て、新鮮な感じがしました。シアトルで1泊した後、12時20分発の便に搭乗して、定刻通りに成田空港に到着しました。
 今年は1月23日にアラスカの南岸で地震が発生し、その影響が心配されましたが、予定通り研修を行うことができました。また、4日間ともオーロラを観測できたのはとても幸運だったと思います。オーロラ観測によって自然に関しての興味が深まったことを期待しています。
 またこの研修ではオーロラ観測だけでなく、マナーについても学んだと思います。アラスカでは色々な場面でthank you、sorry などの相手を思いやる言葉を聞いたり使ったりしましたし、女性や目上の方々に道を譲るなどのマナーも経験しました。この経験を生かして、日本でも相手を思いやる優しい態度を忘れないでほしいと思います。

(引率教員)

 


アラスカ研修感想文
 アラスカは私にとって、とても良い経験になりました。初めは友人に誘われ、「オーロラいいな。」と思って研修に参加したのですが、7日間で色々なことを学ぶことができたので、参加してよかったと思いました。
 オーロラを初めて観測したとき、すぐには見られないと思っていましたが、すぐに緑色のものが上空に出てきたので、早速カメラを構えて撮影しました。そしてオーロラの崩壊を待ちましたが、私たちが見ていたのとは逆の方向からカーテン状にオーロラが広がってきたのにはとても驚きました。
 オーロラを撮影するためにカメラのシャッターを押したのになぜか全く反応せず、オロオロしていたとき、外国人の方がやって来て「どんな感じですか。」と話しかけられました。私が「ノーシャッター」とシャッターが切れないことを必死で伝えると、その方が私のカメラの設定をしてくださいました。本当に感謝です。シャッターを切ると、とてもきれいなオーロラが写っていて本当にびっくりしました。そしてこの設定を絶対に変えないようにしようと決めました。
 2日目はキャタピラー雪上車に乗って丘の頂上まで行き、オーロラを観測しました。丘に着くまでの間はガタガタをとても揺れましたが、大半の人が雪上車の中で寝ているのを見て、こんなに揺れるのにどうして寝られるのだろうと思いました。約15分で頂上に着きました。頂上にはテントがあってその中でオーロラが出るのを待ちました。しかし外は曇ったままでなかなか晴れてくれません。弱いオーロラが出ましたが、雲が邪魔でなかなか撮れません。ちょうど小腹が減ってきたので、テントの中でカップラーメンを食べました。その後もしばらく待ったのですが、結局ずっと曇ったままで、きれいなオーロラを見ることはできませんでした。
 3日目は1日目と同様にチェナ温泉の中庭で観測しました。この夜は、今までで最も大きなオーロラが出てきました。その場に男子たちがいなかったので、呼んで来てオーロラの撮影をしました。目の前でオーロラがどんどん大きくなっていくのを見て、やはりオーロラはすごいと思いました。
 最後のオーロラ観測は、フェアバンクス市内の高台で、街を見渡すことができるところにある家で行いました。3日目ほどではありませんでしたが、オーロラが2層、3層と出てきてくれたので嬉しかったです。
 オーロラ以外では犬ぞり体験が印象に残りました。1台に4人ずつ乗るので、私は順番を待っている間に犬たちの撮影をしていました。撮影しているとき、私はずっとにおいを嗅がれていました。そして私たちの順番が来て、犬ぞりに乗りました。犬たちが走り出すと、地面をじかに感じるようになります。また、景色がどんどん変わっていくのが新鮮でした。1周してそりを降りた後、子犬がいたので少し遊んでみました。子犬の口に指を入れていたら、すごく噛んできたので、甘噛みでしたがとても痛かったです。この辺りの子供たちは犬ぞりを使って学校に行くと聞き、「いいな」と思いました。

 アラスカ大学に行く途中でアラスカ石油のパイプラインを見学しました。パイプラインは思ったより大分大きかったし、日本の技術が入っていると知って驚きました。そして次にアラスカ大学の地球物理研究所に行きました。外国人の教授が講義をしてくださると思っていましたが、今回は幸い日本人の先生が、オーロラがどのように出るかなどを話してくださいました。
 今回の研修では、こんなに多くのことができると思っていなかったので、とても楽しかったです。
(3年5組 女子)

 



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