『校報』第111号(ブログ版・その3) 5年生 九州研修旅行

5年生 九州研修旅行

 

 

 今年度の九州研修旅行は12月5日から8日まで、例年より1泊少ない3泊4日の日程で行われました。
 初日。羽田空港から2便に分かれて出発。長崎空港で合流して平和講演へ。毎年講演をしていただく和田耕一さんから今年もお話を伺いました。原爆投下時に高校生だった和田さんも83歳となり、ご高齢の方によく見られる同じ内容を何度か繰り返してしまう場面もありましたが、生徒たちはしっかりとした態度で、最後まで真剣な表情で話に聞き入っていました。以下は講演を聞いた生徒の感想です。


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 今回の平和講演を聞いて、戦時中の人々の心情を鮮明に感じた。食料が不足している時の不安、勉強をやめて、戦争に直接参加するような仕事を命じられたときの不満、戦争が終わったらしいと耳にしたときの安堵。いずれも戦後70年以上経た今、我々の普段の生活で決して感じることの無いものだろう。今日の講演を聞いて分かるように「ぜいたくは言わず」「命令に背かず」「不平不満を口にしない」ことが当然になっていた戦時(知覧の特攻隊の遺書が重なるが)、でもやはり、日本が負けても、戦争が終わってよかったと思った人がいたんだなあと強く思った。
 「原爆」「終戦70年」などと聞くとずいぶん遠い昔のことのように感じられるが、戦争の罪は当時の人たちだけが負うものではない。愛国心ゆえであれ、「お国」の防衛のためであれ、そして「戦時だから」であれ、暴力によって相手に自分の意思を押しつけたことは罪そのものである。そしてそれを知っている私たちがすべきことは子孫への継承だ。「戦争はしてはいけない」だけでは不十分だろう。「平和は保持しなければならないもの」であること、それから罪の意識も伝えていかなければならない。国を超えて世代を超えて継承していかなければ、きっとまた歴史は繰り返す。
 日本の平和でさえ危うい今、「戦後80年」への鍵は私たちの世代の行動にあるのではないだろうか。今日の講演でのお話をしっかりと心に留め、同じ日本に生きた者として、同じヒトとして、必ずその義務を果たし、平和の保持に貢献していかなければと思った。     (4組 女子)

 

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 2日目。軍艦島上陸班は一足早く波止場へ。その他の者は班ごとにホテル目の前の停車場から路面電車に乗って市内自主見学に出発していきました。教員も二十六聖人記念館や如己堂などのチェックポイントに交代で出没しましたが、マナー良く見学している様子が伺えました。帰着後は夕食前にロープウェーに乗り稲佐山へ。今シーズン最後の営業日とのこと。観光客で混雑していましたが、冬の澄んだ夜空に浮かび上がる世界三大夜景は見事でした。また、一部の生徒たちだけ見ることができた薄暮の風景が、これまた格別であったようでした。

 3日目。昨日上陸した生徒たちは聖コルベ記念館とシーボルト記念館の見学へ。軍艦島クルーズの生徒たちとは昼食で合流し、「長崎ハトシ」や「具雑煮」などの郷土料理を頂きました。午後は遠藤周作文学館やドロ神父記念館などを訪れ、いろいろな側面からキリスト教と長崎の人々との繋がりについて学ぶ機会を持つことができました。
 さて、この日の宿泊は前年の夏に開業したばかりの「変なホテル」です。顔認証システムでのロック解除や、部屋内のコンパニオンロボット「チューリー」がなかなか思い通りにならず、人によるサービスの偉大さを再認識する者もいたようです。また、園内のホールで行われたハウステンボス執行役員の方からの講演では、地方にあって如何に多くのお客さんに来園してもらい、リピーターになってもらうかという企業戦略の一端を伺い、生徒たちは熱心に聞き入っていました。最後は閉園時刻まで自由見学と、この日は盛りだくさんの一日となりました。
 最終日。最後の園内自由行動。生徒の人気はドームシアターやワイヤーロープ滑空など。友人と過ごす時間を満喫していたようです。ぎりぎりまで友人と楽しい時間を過ごした後福岡空港へ。夕焼けに映える富士山を左手に見ながら、177名の生徒たち全員揃って空路関東へ戻ってきました。
 今年度は5月に起こった熊本地震の影響が残り、一部コースの変更を余儀なくされましたが、大変充実した研修旅行を行う事ができました。毎年お世話になっていた南阿蘇の復興を願いつつ、研修旅行の実現に骨を折っていただいた方々、保護者の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。     (5学年主任 松田 修)



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