2016夏セブ島英語研修(その10)番外編 Speaking」


 写真はセブ島の市街地を走る乗合バス「ジプニー((jeepney)」

みなさま、こんにちは!
本ブログではセブ島英語研修の番外編,箸靴董◆Speaking」の授業についての私見を述べたいと思います。
よろしければお読みください。


1.はじめに

セブ島英語研修では生徒・保護者は1日8時間のレッスンを受けます(50分×8コマ)。
教員(酒井教頭と筆者)は1日4コマのレッスンです(他の時間は必要に応じた生徒対応やスタッフとの打合せ)。
その4時間はいずれもマンツーマンのレッスンです。

筆者のレッスンは「Listening」「Speaking」「Pronunciation」「Vocabulary」でした。
どのレッスンにもそれぞれのテキストがあり、テキストの順序にしたがって学んでいきます。
またそれらのテキストは「Speaking」を除き、「本節の課題」→「例題」→「問題演習」という構成です。
そしてここでまず確認しておきたいのは次の点です。
「Listening」「Pronunciation」「Vocabulary」については、いずれも基本的に「正解」があるという点です。
他方「Speaking」には「正解」がありません!
ここがポイントです。

筆者は「正解」を導くことはできなくないと思っています(共通一次世代,読み・書きの2技能専門、数学科)。
むしろ「正解」をどれだけ早く導くかの技術を高める訓練ばかりをしてきました。
したがって、「本節の課題」のねらいをおおよそ理解すれば、「例題」も「問題演習」もできます。
またテキストは筆者の習熟度に応じたやさしいものだったので、「正解」を導くこともさほど困難ではありません。
辞書を引くなどして、ちょっと予習すればレッスンのペースも早まります。
ただし「Listening」については、筆者自身が過去において、充分な訓練を受けてきたとはいえません。
したがって、研修ではそれなりに聴けるようにはなりましたが、目覚ましい進展があったとは思えませんでした。
実際、聴き取る能力が充分でなく、同じテキストを使っている生徒(3年生)より進度が遅かったです。
悔しいかったです!


2.勘違い

さて、本ブログで焦点にするのは、「Speaking」です。
私ははじめこのレッスンを「朗読」の授業と勘違いしていました。
「Speaking」を「正しい発音で朗読する」ためのレッスンという誤った理解をしていたのです。
そのようなレッスンはむしろ、「Listening」や「Pronunciation」の方でした。
さらに最初の「Speaking」レッスンは「様子見」と思い、予習なしで臨みました。
これがそもそもの間違いでした。
最初の授業でわかったのは、「Speaking」が「自分の考えや意見を英語で話す」ためのレッスンだということです。
したがってこのレッスン「Speaking」には、他のレッスンとは違い「正解」がありません。

テキストは「本節の課題」があり,課題についての「Answer」の理解を共有します。
しかしその「Answer」は、それが「正解」であるということを意味するものではありません。
テキスト作成者(=The writer)による一意見(=My Answer)が書かれているだけと考える必要があります。

その「本節の課題」と「Answer」を理解した後は、「問題演習」です。
1つの節には20の「問題演習」があります(後に例示します)。
先生は、その一つひとつについて、私(=筆者)の意見を求めます。
つまりこの「問題演習」では自分の考えを述べ、先生を納得させる必要があるのです。
先生は、こちらの考え(My answer)に納得しないと、「Why?」「Why not?」と容赦なくツッコみます。
もちろんなかには意見が合わず、物別れに終わるものもあります。
しかしこの「Speaking」には「正解」がないので、それでもいいのです。
このレッスンは「正解」を求めるためにあるのではないのです。
先生と生徒が1つのテーマについて意見を交わすことに大きな意味があるのです。

私ははじめ、この「Speaking」のレッスンの意味を充分に理解していませんでした。
したがって最初の授業で大きな衝撃を受けました。
予習をしなかったことを後悔しました。
またそもそも筆者自身には確かな英語力が備わっているわけではありません。
急にその場で「自分の意見」を聞かれても、そう簡単に出てくるものではないのです。
筆者は、この授業には徹底した予習が必要であることを悟りました。
悟りを得た夜、筆者もまた生徒たちとともに自習時間を予習に充てました。


3.大喜利?

私は「Speaking」のレッスンを心のなかで「大喜利」と位置づけていました。
「いい答えには座布団をあげますが、悪いと取り上げます」の「大喜利」です。
もちろん、ここでの「いい答え」とは、決して「正しい答え(正解)」ではありません。
先生と筆者との間で議論が深まるような「意見」が「いい答え」です。
ピント外れの意見や内容・根拠が乏しい意見は「悪い答え」です。

ゆえに生徒(=筆者)は「座布団」を得るため、「大喜利」のお題に答えるための知恵を絞らなくてはなりません。
噛み合った議論となる「Answer」を追求するために、予習に励みました。
理想は「問題演習」の内容によっては、せめて1つくらい「いいボケ」をかまして、笑いを取ることです!!
なぜなら、「ボケ」られるということは、それほどお題と内容を理解しているといえるからです。
しかしながら、「英語でボケる」といった高等テクニックは残念ながら持ち合わせていませんでした。
お題も一筋縄では行かない上に、筆者の英語力では噛み合う「論点」を理解・提示することが精一杯でした。
ですが筆者にとってこの「Speaking」は最もスリリングな授業だったと断言いたします。


4.例題

ここでその「お題」のいくつかを紹介しましょう。
読者の皆さんはどのような「論点」を提示しますか??

  お題:Agree or disagree? (同意しますか、同意しませんか?)

  演習:To die is better than to live in disgrace.

  演習:Kids are getting weaker and becoming less independent all the time.

  演習:You can succeed if you try hard.

いかがでしょうか?
もちろん、なかには答えやすいものもありますが、答えにくいものもあります。
また英語力を充分に備えた読者の皆さんは、先生を笑わせるように上手く「ボケ」られるでしょうか?

他の「お題」も見てみましょう。

  お題:Do You Believe? (あなたは信じますか?)

  演習:Do you believe that the problems our society faces can be resolved by technology?
     If so, will be happier as a result?


皆さんは上の演習にどのように答えますか?
私はこの演習では福島第一原発の事故を引き合いに出しました。
核は人間がコントロールすることができず、原子力と人類は共存できない。
したがってテクノロジーは必ずしも人々を幸せにするとは限らない。
そのような意見を「My ansewer」として述べました。
先生はそれに同意してくだしました。
他方、筆者が原発事故はまだ解決などしていないと述べたところ、先生は驚きを隠せないようでした。
日本でも福島の原発事故のニュースが減っていくなか、ここフィリピンではなおさら報道されないのでしょう。
そのようなことを互いに共有することができるのも、この「Speaking」の授業のおもしろいところです。


5.おわりに

以上「Speaking」の授業についての私見を述べてきました。
振り返ると日本の学校教育では、自分の意見を述べる授業が少ないのかもしれません。
筆者自身が中学・高校で受けてきた授業はもちろんですが、今日でも決してそう多くはないでしょう。
やはり「正解」を求める教育・授業形態が主流です。
もちろん、それが一概に悪いとは全く思いません。
むしろ中等教育段階において、「正解」を導くトレーニングは必要不可欠な学習です。

しかし、自分と他者との意見が異なっても、「My answer」を求める授業は決して多くはありません。
他方英語圏では、自分の意見を言うこと、論点を提示すること、議論を噛みあわせることは当たり前です。
自分の考えを言ったら、すぐに「How about you?」と尋ねるこを当たり前としている社会です。
実際、どのテキストでも最初の方で、「How about you?」を学習します。
つまり、「ハウアバウチュー?文化」なのです。
筆者は「正解」を求めることの重要性に加え、対話を重ね、深めることを求める姿勢の重要さを改めて学びました。
「Speaking」のレッスンは、私の英語学習に対する考え方を大きく変えました。

前々回のブログでは、修了式での筆者の拙いスピーチを掲載しました。
そこでは「Speaking」を担当してくださったFRITZ先生について次のようにスピーチしました。
(英語科の先生へ:チェックを受けましたが、文法的な問題は後で個人的に教えて下さい。)

  FRITZ is a fast talking person, so that is why she encouraged me to think deeply by using English.
  (早口だったFRITZ先生! 彼女は私に英語を使って深く考える力を引き出してくれました。)

筆者の受けたレッスンはどれも刺激的な授業でしたが、やはり「Speaking」が一番楽しいレッスンでした。
この授業のために、毎晩喜んで予習をするほど楽しかったです。
読者の皆さまには、特に本校生徒に皆さんには、この授業の面白さと楽しさを理解していただけたと願っています。


・・・


本校ではこのセブ島英語研修を年2回実施しています。
次回は来年の2月です。
生徒の皆さん!
特に自立心が強く、積極性と行動力を兼ね備えた生徒の皆さん!
この研修は本当に大きな示唆が得られますよ!
そして刺激です!
きっと皆さんの自立心・積極性・行動力をもっと高めてくれます!
ぜひこのセブ島英語研修の参加を検討してみてください。

次のブログでは、番外編△箸靴謄札屬任痢Wi-Fi事情」について書きたいと思います。

ではまた!

◆2016夏セブ島英語研修(KGMブログ)
 ・2016夏セブ島英語研修(その1)出発〜マニラ空港
 ・2016夏セブ島英語研修(その2)マニラ〜セブ島
 ・2016夏セブ島英語研修(その3)ボランティア活動
 ・2016夏セブ島英語研修(その4)テスト〜授業開始
 ・2016夏セブ島英語研修(その5)本格的英語研修始まりの巻
 ・2016夏セブ島英語研修(その6)学校生活編
 ・2016夏セブ島英語研修(その7)研修は続くの巻
 ・2016夏セブ島英語研修(その8)1週間コース修了式
 ・2016夏セブ島英語研修(その9)1週間コース帰国
 ・2016夏セブ島英語研修(その10)番外編 Speaking」 ※本記事
 



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