【連載】3・11を振り返る―本校の防災体制と情報発信を考える―(第5回)

5.3月11日・最初の情報発信

 生徒を校舎内に誘導した後、改めて学年ごとに生徒数の確認をしました。本校の敷地
内に分散していた生徒は一同に2号館の教室に学年ごとに待機させました。不安を抱え、
また少し窮屈ではありましたが、学年ごとに教室が分け与えました。
 このとき、帰りたがっていた生徒も多数いました。しかし、本校では生徒たちをあく
までも学校内にとどまらせる対応を取りました。すでに学校前の道路も国道も渋滞が発
生し、交通機関もストップしている状態でした。
 そしてその間、本校から最初の情報発信が「KGM通信」を通して行われました。時
刻は15時08分、地震発生から22分後です。





 この通信は、全校生徒の保護者に対して、本校にいる生徒の安否について発信したも
のです。
 地震発生から22分後に、生徒の無事を伝える情報が発信できたことで、保護者は安堵
することができたと想像できます。その一方で、この巨大地震は、交通機関を乱すだけ
でなく、情報通信網をも乱しました。KGM通信を携帯電話で受信設定している保護者
のなかには、この情報を受け取りにくかったと方もいらっしゃったと思われます。
 この日、携帯電話によるメール・通話がなかなかできない状態がしばらく続きました。
必要な安否情報すらなかなか得にくいものでありました。
 本校では校長室に対策本部を設置し、情報の収集にあたりました。本校の防災連絡会
議・情報収集係もテレビ・ラジオ・インターネットで、この大地震に関連する情報を収
集しました。
 横浜市は各地で停電が起こり、また電車も動かない状態でした。道路も広域に渡り大
規模の渋滞をひき起こしていました。校内にいる生徒は、また教職員も、今回ほどの巨
大地震を体験したことがなく、ただ不安な時間を過ごすばかりでした。

                                (以下第6号)


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