第12回“福幸”支援ボランティア(その4)3日目の活動〜帰路へ

01.jpg

第12回“復興”支援ボランティアは最終日を迎えました。
本ブログではこの日の活動の様子をご報告いたします。
上の写真は宿舎「松島町野外活動センター」です。
この日で3日目を迎えるボランティアですが、3日間ともこの地域では珍しいほどの暑さだそうです。
最終日の朝は宿舎ので使用した施設(トイレ・風呂・厨房・各部屋・ホール)の片付け清掃を行いました。

02.jpg

9時半になり一行は再び亀岡地区に移動します。
この日は前日も作業をさせていただいた亀岡地区学習等供用施設での活動です。
今回のボランティア活動でお世話になっているNPO法人LEAF26の事務局長の小野寺さんからお話を伺いました。
小野寺さんも震災当日に被災し、避難所で過ごされたそうです。
今回のボランティアでは当時の震災のときのお話を伺う機会が多くありました。
こちら方々の東日本大震災を風化させない取り組みについて幾度も考えるものとなりました。

03.jpg

そして作業開始です。
上の写真は,かわいいサイズの巾着袋です。
いろいろな形・生地があります。
今日はこの巾着袋に、ホーリーバジルの花などを詰め、ポプリを作ります。

04.jpg

上の写真は作業中の一枚です。
巾着袋には紅茶などのティーバッグ(不織布袋)にホーリーバジルを詰めます。
作業自体はシンプルですが、テトラポットのタイプの巾着袋は技術も必要です。
あらかじめ小さい穴に不織布を入れておきます。
その穴に少しずつホーリーバジルを詰めていきます。

05.jpg06.jpg

生徒たちの活動の様子です。
細かな作業を続けています。
部屋はホーリーバジルの香りに満たされています。
とても爽やかなハーブの香りです。

07.jpg

生徒たちの作ったポプリが完成しました!
なおこのポプリは、まだ販売などのための生産段階には入っていないとのことです。
ホーリーバジルをこの地で普及・拡大させていくため、いろいろなものの試作を重ねています。
またホーリーバジルの機能や効能などの研究も続けています。
匂いがどの程度持続するのか、どの部分(花・茎・葉)などを用いるのかなどの研究課題があります。
食品などのへの展開も研究課題です。
こちらではホーリーバジルで煮だしたお茶もいただきました。
さっぱりしていて美味しいのですが、それもまだ研究の途上だそうです。
今後研究を重ねていくなかで、ホーリーバジルと生産と消費の課題が克服されていくことと思います。

08.jpg09.jpg
10.jpg11.jpg

この建物は(亀岡地区学習等供用施)の前はすでに紹介しているようにホーリーバジルの畑です。
そして昨日の活動はここに新しい苗を植える作業でした。
この日はその畑で水やりをしました。
この畑のホーリーバジルが今後の地域貢献に繋がっていくことを願いつつ水やりをしました。

13.jpg

午後の活動をする段階になったとき、巾着袋を作ってくださった内海さんが訪問してくださいました。
内海さんもLEAF26のスタッフの方で、昨日のパドルの体操の活動もなさっています。
内海さんにも震災のときのお話しをしていただきました。
今回のよう多くの方々から被災したお話を伺うと、お住まいの地区や住宅の場所によって、
被害の遭われ方も違うということもわかりました。
このボランティアではそのように多くの方の被災体験を学ぶものでありました。

12.jpg

午後の活動は、今回のボランティア活動を踏まえたグループワークです。
このボランティアは関東学院大学との連携です。
大学としては「地域貢献活動演習」の授業の一環でもあります。
グループワークでは、高校生・大学生・LEAF26のスタッフさんを3班に分けでディスカッションをいたしました。

14.jpg15.jpg16.jpg

ディスカッションのテーマは以下の3つです。

 1.ボランティアに来る前と後では何が発見できたか? また自分にどような変化があったか?
 2.東日本大震災の被災地を風化させないためにはどのような活動が考えられるか?
 3.ボランティアを自己満足に終わらせず継続的に行うためにはどうしたらよいか?
   新たにどのような活動をしたらよいのか?

上のテーマをもとに、司会者・記録者を各班で決め、1時間ほどのディスカッションをしました。
LEAF26のスタッフの方々はここでも、震災のことを心を砕いてお話ししてくださいました。
特に親しい家族を亡くしたことを思い出すとき、語る方にとっては本当に心が痛む辛いものだと想像します。
目に涙を浮かべながらお話しする方々に、聴く側も涙なしには伺えない場面もありました。
そのような心を砕いてお話ししていただく語りを伺いながら、ディスカッションは進みました。

17.jpg18.jpg19.jpg
20.jpg21.jpg

1時間のディスカッションを経て、各班の発表がなされました。
写真は本校生徒の発表の様子です。
多くの班は大学生がリーダシップをとってディスカッションを進めました。
けれども本校生徒も負けてはいません。
他の意見・語りに耳を傾けながら、自分の考えを主張し、発表しました。
発表では、震災後の支援と連携のあり方が課題として浮かび上がりました。
被災地から遠く離れた地に住む我々は、震災復興が進んでいる/進んでいないという点に囚われがちです。
けれども、支援のあり方にはそれとは異なる側面も考えなくてはなりません。
多くの班の発表では「心のケア」といった点がテーマとして指摘されました。
震災の被害を風化させない語りへの傾聴、またそ語る方々への共感や共苦です。
互いに励まし/励まされる関係の構築、互いに助け合うことを共有していく関係のあり方、
地域との連携とその継続性のあり方、そのような点が指摘されました。
もちろんそれらを実践してくための方策も検討されなくてはなりません。
またホーリーバジルといった具体的なものについても同様です。
発表では、ボランティアの側の継続性のあり方に対していくつかの提言もなされました。

22.jpg

帰路へと向かう時間となりました。
グループワークを終えた私たちは、今回最後の記念写真を撮影しました。
LEAF26のスタッフの皆さん・本校生徒・大学生・教員が建物の前に集合しました。
写真の手前にはこれから植えられるのを待つホーリーバジルがあります。

23.jpg

すべての活動を終えた一行は帰路へと向かいます。
最寄り駅の野蒜まで送っていただきました。
この野蒜駅は震災で大きな被害があった駅です。
上の写真は高台移転した新しい野蒜駅から旧野蒜駅を見下ろした写真です。
その向こうには建設中の防波堤、さらにその向こうは宮城県沖の太平洋です。
ここからは仙石線で仙台へと向かいます。

24.jpg

4回にわたって第12回“福幸”支援ボランティアの活動を報告してきました。
この活動の報告はここで一旦閉じます。
記事をお読みいただいた読者の皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
本校ではこの活動を振り返り、今後の被災地支援のあり方を考えつつ、本校の展開を考えて参ります。
今回は、活動の場所を宮城県に移しました(それまでは岩手県)。
また関東学院大学との連携も新たな試みとして実施してきました。
これらの活動の経験を、本校のボランティアの実践として蓄積し、今後の活動に活かしていきたいと思います。
今回参加した生徒たちも、それぞれの目と耳で受け止めたことを振り返ることと思います。
生徒たちはそれぞれにさまざまなな想いをもっていることでしょう。
その想いが貴重な経験と有意義な思考として育っていくことを期待したいです。
さらに彼ら/彼女らのボランティア経験が、同級生や下級生へと伝わっていくことも期待したいです。

改めて最後までお読みいただき感謝申し上げます。
御礼申し上げます。
ありがとうございました。

◆第12回“福幸”支援ボランティア(2015年夏)
 ・【参加生徒募集】第12回“福幸”支援ボランティア
 ・東北“福幸”支援ボランティア説明会を行いました
 ・“福幸”支援ボランティア事前学習@関東学院大学金沢文庫キャンパス
 ・第12回“福幸”支援ボランティア(その1)出発〜到着
 ・第12回“福幸”支援ボランティア(その2)1日目の活動
 ・第12回“福幸”支援ボランティア(その3)2日目の活動
 ・第12回“福幸”支援ボランティア(その4)3日目の活動 ※本記事



calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
selected entries
categories
archives
profile
search this site.
others
mobile
qrcode