「メイク・ア・ウィッシュ」による特別授業

6年生の聖書の授業で、外部講師の方をお招きして特別授業を行いました。

今年は、「メイク・ア・ウィッシュ」という団体において、ウィッシュコーディネーターとしてのお働きをされている鈴木朋子さんが、その活動についてお話をしてくださいました。


●「メイク・ア・ウィッシュ」のはじまりについて少しご紹介します。

「メイク・ア・ウィッシュ」は、アメリカで1980年に発足しました。クリスというアリゾナに住む7歳の男の子が、警察官になりたいという夢を持っていました。けれども、彼は白血病にかかり、学校にも行けなくなってしまいました。この話を聞いたアリゾナの警察官たちが、本物そっくりの制服やバッジを用意し、彼を名誉警察官に任命したのです。

クリスは、名誉警察官の規則に従って先生し、駐車違反の取締りやヘリコプターに乗って空からの監視などをさせてもらいました。ミニチュアのバイクもプレゼントされ、とても喜びました。5日後、クリスは亡くなりました。

クリスの夢の実現に関わった人達は、他にも夢を持ちながら、難病のために夢をかなえることができない子どもたちがいるのではないか、と考えました。そして、設立されたのが、「メイク・ア・ウィッシュ」の基金でした。

参考URL “Make A Wish @ Japan” http://www.mawj.org/b.html


●    鈴木朋子さんの講演



「メイク・ア・ウィッシュ」。英語で「願い事をする」という意味です。私たちMake-A-Wishは、難病と闘う子どもたちの夢ーウィッシュを実現するお手伝いをしているボランティア団体です。

誰にでも、夢や希望、願い事があります。そして何かを願う気持ちは、大人であっても子どもであっても、健康な人も病気と闘っている人も、皆一緒です。嬉しいことや楽しいことがあると、誰も皆、心が弾んで元気になります。私たちは、難病の子どもたちにも、同じようにワクワクしたりドキドキしたり、もっと心を弾ませて欲しいと思います。病気だからといって我慢をしないで、今をもっと楽しんでほしい、そして夢をかなえる素晴らしさを知ってほしい。そう願って、一人でも多くの難病と闘う子どもたちの夢をかなえるために、活動を続けています。

今日は皆さんにお伝えしたい言葉があります。「ぼくたちは夢をかなえるために生まれた」ーこれは、以前私たちが作成したポスターのキャッチコピーです。人は皆「夢をかなえるために生まれてきている」のです。願い事をすること、それは誰にでもできることです。むしろ、皆さんは日常の中でごく当たり前のようにしていることだと思います。皆さんにはたくさんの可能性があります。辛いことや苦しいこと、思い通りにならないことがあるかもしれないけれど、願う気持ちを忘れなければ、きっと道は開かれると思うのです。

「車椅子テニス用の車椅子が欲しい」という夢をかなえたお子さんが、私たちにこんな話をしてくれたことがあります。「病気になって、大切なものを失ってしまったと思った。けれども、結果的にはそれ以上に大切なものを手にすることができた。夢を諦めないこと。その夢は自分一人ではかなえられない。周りの人の力を借りること。その周りの人への感謝を忘れないこと。その感謝に報いるのは、夢を諦めないこと。自分を信じること。」 「僕はメイク・ア・ウィッシュから車椅子をもらった。でももらったのは車椅子だけじゃない。可能性を信じること、夢を諦めないこと、その気持ちです。」

難病と闘う子どもたちの夢は様々です。「コンサートに行きたい」「学校に行きたい」「運動会に出たい」ー皆さんが何気なく過ごしている日常は、実は「Wish」に満ちあふれています。全ては願うことから始まります。皆さんも、どうかたくさんMake-A-Wish、願い事をしてください。そう、皆さんは「夢をかなえるために生まれて」来ているのだから。



多くの方々が心を動かし合うことによって、このような働きが実現しています。鈴木さんの講演を通してそのことを知り、生徒たちも心を大いに動かされたようです。自分の将来に肯定感を持つことが出来たのではないでしょうか。

貴重な講演の時を与えられ感謝です。



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