『校報』第115号(ブログ版・その8)地球市民講座

総合学習 地球市民講座

今年度で4年目を迎えます地球市民講座。2年生では「地球市民とは?」を学ぶところから始まり、地球市民としての素養を身につけます。3年生では、その素養を身につけた上で、地球規模の課題解決に向けて個人研究を進め、解決策を見いだします。本講座は「地球市民」として、地球規模課題の解決に向け主体的に行動するための動機づけの学習の機会になっております。ここでは、一学期の取り組みをご紹介いたします。

【2年生】
2年生の最初は、地球市民講座の意義や基礎的な理解を深めるため、ガイダンスをしっかりと行います。第1回目は校長先生より、これからのグローバル社会についてのお話がありました。本講座の意義や重要性がわかりました。第2回と第3回は社会科教員よりこれまでの世界が辿ってきた背景から「地球市民とはどういう人か」や「地球市民として身につけるべき素養」を学びました。第4回では、司書教諭から本講座の学習方法である「アカデミック・スキル」について説明がありました。
「地球市民」として地球規模の課題を解決するには、まず犲然との共生や狄佑箸龍生を考えることが必要です。自然との共生は軽井沢で考える機会がありました。2年生前半では、人との共生について理解を深めるために「国調べ」を行っていきます。調べた国(他国)と日本(自国)、他のグループが調べた国と自分のグループが調べた国との共通点や相違点をみつけ、「多文化理解・多文化共生」を考えていきます。
ガイダンスのあとは、いよいよ国調べに入ります。これから生きていく上で非常に重要な学びとなりますため、生徒一人ひとりが主体的に学んでいくことを期待します。

【3年生】
現在の3年生は、2年生前半で「地球市民」の素養を身につけ、後半では「自分の行動が地球規模の課題解決につながる」という意識づけがされました。いよいよ今年度は課題解決に向けて具体的に動き出します。ここでは、持続可能な開発目標(SDGs)を指標として扱います。
3年生の地球市民講座は後期に開講されますが、ガイダンスや講演、事前学習は1学期や夏休みを通して行われます。5月8日と10日は、ガイダンス・基礎学習・ワークショップを行いました。まさに地球市民講座週間でした。
ガイダンスは、SDGs についての理解を深める時となりました。MDGsと比較したり、MDGsの残した課題をみていったりする中で、SDGs成立の背景や基本精神を学びました。その後、ユニセフHPに出されているSDGsのパンフレットを2時間かけて読みました。これまでSDGsについて講演や講義を聞くことで学んできましたが、一つひとつの項目について自ら理解を深める機会としました。




最終日は、講師の方をお呼びし、体育館で「2030SDGs」(カードゲーム)を行いました。このワークショップは、一般社団法人イマココラボという団体が開発したもので、学校だけでなく企業などでも実施されています。SDGsの17の目標の達成に向けて動いていく世界を疑似体験できるものです。自分のことだけを考えるのでは地球は良い方向へ行かず、周りの人と協力する一歩を踏み出すことで解決されることが多くなるということが体験できました。SDGsに必要なパートナーシップの精神や経済・社会・環境の3つの要素も含め、はじめのガイダンスとつながっていることに気付いた生徒もいるのではないでしょうか。最後は十分な振り返りを行いました。自分の人生の目標カードも作成し、次の学びへつなげます。

(司書教諭)


『校報』第115号(ブログ版・その7) 留学生より

留学生帰国

 

この10ヶ月間について話したいことは色々あります。最初、僕は何も知らなくて、とても緊張していて、困りました。ですが、部活に入ってからすぐに新しい生活に慣れました。友達を作るのは難しかったです。日本語を喋れなかったし、何も分からなかったです。ですが、皆がよく教えてくれたから早めに日本語がだいたいできるようになったと思います。サッカー部の時間はとても楽しかったですが、練習がたいへんでした。初めに全然できなった時、僕は諦めたく感じましたが、皆は練習をいっしょうけんめいしていて、そしてずっと僕に優しくしてくれたから続けました。最後の2ヶ月間には、僕がたくさん思い出を作りたくなったから、部活をやめて友達とたくさんあそぶつもりだった。この10ヶ月の間に友情を作りました。そして今は僕の親友と呼べる人がいます。
メキシコに帰ると、また新しい生活が始まります。皆さんに伝えたいのは、新しいチャレンジを恐れてはいけない、そのチャレンジを楽しむこと。この10ヶ月間は最高だと思います。今までずっと感謝しています。ありがとうございました。

(留学生 男子)

 

もうすぐ留学期間が終わります。私はこの学校に来て世界中のたくさんの人と友だちになりました。友だちとホストファミリーとの思い出をいつまでもわすれません。日本ではたくさん新しいことを経験しました。それはおだわらじょうに行ったことやちょうちんを作ったことです。学校は本当にきびしいと思います。テストのときにわからなくてストレスになりました。むずかしかったけどさいごまでがんばりました。日本にいるときにこまったことがあります。それはクリスマスのときにかぞくに会いたかったことです。今までクリスマスはファミリーとすごしていたのでさみしかったです。私はこのけいけんをいかして日本にもどってきて英語の先生になりたいです。日本が好きだから日本に住みたいです。日本語ももっと上手に話したいです。留学はかんたんじゃないけどちょうせんしてがんばりました。オーストラリアに来たときはアデレードに来てください。みなさん、お元気で。また会いましょう。

(留学生 女子) 

私は今5年1組にいます。日本へくる前私はすごくきんちょうしていました。その時の私の日本語はまだあまり上手ではないので、友だちができるかしらとか、みんなは私のことを好きになってくれるかしらと思って心配していました。でも日本へ来たらそんな心配はいりませんでした。さいしょはちょっと大変でしたが慣れたらけっこう大丈夫でした。学校のみんなはとても優しいです。私の友だちになってくれてありがとうございます。みんなと一緒にいられて幸せだと思っています。みんなとのおわかれが近づいてきたことを思うと、寂しくなりました。もし今まで誰かにめいわくをかけたようなことがあったとしたらごめんなさい。この10ヶ月みんなと一緒に勉強したり遊んだり、球技大会に参加したりいい思い出がたくさんできてありがとうございます。絶対忘れません。最後に本当に色々ありがとうございました。タイに帰って日本で経験したことを活かして頑張りたいと思います。またいつか会いましょう。
(留学生 女子)


この10ヶ月いっぱい悲しいこととうれしいことと楽しいことがありました。さいしょの2週間はりょこうのように感じました。そのあと日本に10ヶ月とどまるときがづいて10ヶ月も自分は日本にいられないと思いました。初めは日本語喋れなかった。そして友だちの言ったことが分からなかった。だからさびしかったです。そんなときイタリアをたくさん考えました。イタリアに帰りたいと思いました。何回も諦めないと思ってがんばりました。友だちを作れたことが本当にうれしいです。友だちとたくさん遊んだことが楽しかったです。そしていっぱい思い出を作りました。その思い出を忘れません。ホストファミリーと仲良くなりました。かぞくと会えなくてもさびしくないです。日本に留学生とだから色々なばしょにいって楽しかったです。留学生たちは今ファミリーです。
I'm very thankful to my friends and host family and
the exchange students who always help me when I need
it. Studying abroad has always been one of my dreams
and I’m very happy that I could achieve it. I hope that
all the students of the KGM will finds and achieve their
dreams.
(留学生 女子)


『校報』第115号(ブログ版・その5) 4年生校外研修

4年生校外研修

 

「おもてなし」という言葉は、世界でも良き日本の文化として広く認知されつつある言葉となっているようです。

「おもてなし」の意味は、動詞としての言葉「もてなす」、「ものを持って成し遂げる」ということから来るようです。そしてもうひとつの意味として「表なし」、つまり表も裏もないことを表す意味でもあるようです。相手が誰であろうと、思いやりを持ってこれに当たり成し遂げることと言えます。

「おもてなし」を英語で表すと、ハピネスとなります。このハピネスという言葉を企業理念として実践している企業が千葉は舞浜にあります。皆さんもよくご存じの東京ディズニーリゾートです。 

4年生では毎年キャリア教育の一環として、東京ディズニーアカデミーのプログラムを通した職業研修を行っております。今年も5月11日(金)において校外研修が行われました。

初めに東京ディズニーランドに隣接するホテルサンルートプラザ東京で、「将来の自分に向けて」と題し、お二人のキャストさんからお話を伺いました。ウォルトディズニーの夢を企業理念として、親と子が一緒に楽しめる場所をいかに作り上げているか。そこには実にきめ細かな配慮がなされていることを生徒たちも多く学んだようです。

そして、午後はパーク体験を行いました。普段ゲストとして楽しむ観点から、キャストとしての観点で見てみようというプログラムです。多様な職種のキャストさんの中から二人ほどインタビューをさせてもらい、仕事観や仕事をする上での心得ていることなど聞かせて頂きました。どのキャストさんも親切丁寧に対応して頂き、生徒たちもその使命感に感動していたようです。

以下に、生徒達からの研究レポートから選んだ振り返りを掲載いたします。文章からもこの研修からどれだけ多くの気付きを得られたか窺い知ることができます。この研修の成果を今後の学校生活に生かしてくれることを期待しております。

(4年生学年主任)

 

今回、このディズニー研修を終えて、私はキャストがどれだけ気遣いをしているのかが分かりました。

まず講演を聞いて、すごくびっくりしたことが、相手の目線に合わせることです。それを聞いた上で、改めてキャストを見ると、確かにどのキャストも目線を合わせてくれました。もうひとつ、びっくりしたことが言葉遣いです。相手の年齢に合わせて言葉を選んでしゃべることで、相手も遠慮しないでしゃべれることがわかりました。

「お年寄りの方に、トイレのことをレストルームと言っても何のことか分からないことが多い」など細かいところまで気を配ってしゃべっていることが分かりました。そして、パーク内に入った時、私たちは甘いおまんじゅうを探していたのですが、キャストさんに聞いたら無いといわれました。少し迷いながらウロウロしていたら、今聞いたキャストさんが「甘いものをお探しですか」と聞いてくださいました。私たちがはいと答えると、最新のチュロスをお勧めして下さいました。このように聞かれた後ただ答えるだけでなく、ゲストにとってプラスになることを教えるという細心の注意を払いながら働いていると考えると、すごく人のために尽くす仕事なんだと改めて実感しました。

(4年生 女子)

 

普段、ディズニーへ遊びに行くときは、「ゲスト」という観点でしか見ていなかったけれど今回の研修で「キャスト」からの観点で学ぶことができました。キャストさんはどのようにすればゲストを喜ばせられるか、おもてなしできるかについてはすごく勉強になりました。困っているゲストを見かけたら自ら進んで声をかけるというのは自分も仕事をしながら常に周りを気にしないといけない、とても大変で忙しいことだと思いました。実際パーク体験をしている時、場所が分からず班員全員でマップを広げて考えていると「何かおこまりですか?」とキャストの方が声をかけて下さいました。場所まで案内して下さった他、笑顔で迅速に対応できるのはなかなか出来ない事だと思い、そういう事ができるキャストさんがいるからディズニーへまた行こうというリピーターもいるのではないかと思いました。

自分も部活のイベントがたくさんあるので、今回学んだ事を活かし、「子供と目線の高さを合わせる」や、「笑顔で接する」という小さな事から実践し、やがて笑顔の絶えないイベントになれるように頑張ってゆきたいです。

(4年生 男子)


『校報』第115号(ブログ版・その4) 2年生軽井沢自然教室

  5月8日(火)〜11日(金)、2年生軽井沢自然教室が行われました。キリスト教系宿泊施設「恵みシャレー軽井沢」を拠点に、豊かな自然の中で毎年行われている本校の伝統的な行事です。

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 初日、天候の心配がある中、バスで軽井沢に出発しました。軽井沢に近づくにつれ雲の切れ間から光が差してきました。「軽井沢野鳥の森」を訪れ、軽井沢で野生動物の保全活動などを行うNPO法人『ピッキオ』のガイドによるネイチャーウォッチングを行いました。肌寒い中でしたが、肉眼や持参した双眼鏡でムササビや様々な野鳥を見ることができました。

宿舎に着くと、まずは開会礼拝です。森林に囲まれ天井の高い雰囲気のある礼拝堂で落ち着いた気持ちで礼拝を守りました。この軽井沢での4日間を有意義に過ごせるようにと伊藤宗教主任より話されました。夕食は天城と同じで大皿から取り分ける形式です。周りと話し合いながら取り分け、片付けもスムーズに行い、2年目の成長を感じさせました。

夕食後は楽焼体験。3日目のキャンドルライトサービスで使用する為に、白い素焼きの皿に絵付けと色付けをします。事前に好きな聖句を選んでおり、個々に工夫して書き入れていました。デザインした皿はこの後釜で焼き上げてもらいます。

 2日目。昨夜からの雨が止まず、午後からショートコースでオリエンテーリング。各班男女で問題を解きながら街歩きを楽しみました。地図を読むことをせず、前の班にただついていく班も多数。間違えるときはみんなで間違えてしまうという事態に、「自分で考えて行動しない、人任せである」という反省をしました。苦労はあったものの全員無事にゴールすることができました。最後はクラスの時間。新しいクラスになり、互いを深く知る貴重な時間になりました。

 3日目の午前中は『ピッキオ』の方から、軽井沢に生息するツキノワグマについてお話しいただきました。人の安全を確保しつつ、ツキノワグマの駆除を減らす活動に力を入れているとのこと。熱のこもった説明と、毛皮や骨などの実物展示に生徒たちは引き込まれていました。午後は飯盒炊爨。今回の軽井沢は全体を通して天候が不順で寒さも厳しく、この日も午前中に「雹(ひょう)」が降る異常気象。一度はあきらめかけましたが、小雨でもやろうと判断。どうなることかと思いましたが、午後になって晴れ間が見えとても気持ちの良い天候になりました。飯盒炊爨は、事前学習が活きたのか、材料の準備や火のおこし方も順調で、どの班もおいしく出来上がりました。日頃の食事の有難さを知る良い機会に。

この日の夜はいよいよキャンドルサービス。まだ暗い礼拝堂の中で、自分の作った楽焼の皿の出来上がりにワクワクしながら着席しました。招詞の後に点火をすると、お皿の色がきれいに浮かび上がります。全員のロウソクに火が付くと礼拝堂が少しだけ明るくなりました。メッセージでは手塚先生が自分の体験をもとに「生きていく中で様々な選択肢があること。それをどのように受け入れて進んでいくか」というお話がありました。日頃より学年では「想像力を働かせて行動してほしい」と伝えており、色々な選択肢を想像し、自分の道を決めていくためにどうしたらいいのかと改めて考えることができたと思います。続いてトーンチャイムの奉唱。十名の生徒で練習し仕上げた『ラルゴ』の響きに全員が耳を傾けました。最後はディボーション(静思)の時。キャンドルの灯りを見つめ、静かに祈りの時を持ちました。

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 最終日は閉会式で各種表彰を行いました。讃美歌453番を奉唱しました。自身に満ち溢れた歌声に感動。4日間のまとめとなる素敵な歌声でした。「仲間と共に輝く自分」を学年目標に掲げている2年生。この軽井沢自然教室を終えて、「認め合い・高め合い・響き合い」ながら、仲間と共に成長することを実感できたのではないでしょうか。

 保護者の皆様のご協力があり、このような素晴らしい体験ができましたことを心より感謝申し上げます。(2年生学年主任)

 

「軽井沢を終えて」

 キャンドルライトサービスはトーンチャイムの音色も全員の炎の明るさも本当にきれいでした。聖書の言葉と向き合うことの大切さを感じ、もっとキリスト教と真摯に向き合っていきたいと思いました。全体を通して、人間関係の深まりが見られました。これからいろいろなことをこの学年でやり遂げることは可能と実感し、これからもこの学年全員と頑張りたいと思いました。(2年女子)

 


『校報』第115号(ブログ版・その3) 1年生天城オリエンテーション

 

1年生 天城オリエンテーション

 

青葉若葉の輝きに満ちた天城で、今年も2泊3日の1年生オリエンテーションが実施されました。プログラムを通して、5つの趣旨「関東学院の歴史とキリスト教を学ぶ」「基本的な生活習慣を身に着ける」「豊かな人間関係をつくる」「ものごとをやり遂げる姿勢を身につける」「自然を慈しむ心を育てる」について、充実したオリエンテーションとなるよう準備を重ねてまいりました。 初日、出発時は雨。整備班の生徒達は早くから集合し、雨の降る中で一生懸命荷物運びに徹しました。礼拝堂に集う生徒は皆元気。天候に負けぬ意気込みを感じました。途中、昼食場所の沼津で地元の食材を味わう頃には雨も上がり、今後のオリエンテーションを応援してくれるかのようでした。七滝めぐりは、雨上がりの泥濘を予想して小雨コースを選択。山歩きをするには程良い曇り空の下、水垂バス停から、生徒達は元気一杯に歩き始めました。 新緑に染まった山道を、クラス毎に会話を弾ませながらの散策。杉の大木を眺めたり、歓声を上げながら吊り橋を渡ったり、滝ごとの違った雰囲気や雄大さも満喫しました。雨上がりだったこともあり、どの滝も見事な水量に。迫力ある滝はどれも圧巻の景色でした。また、ブルーやグリーンに輝く水の輝きに、何度も深呼吸してみました。横浜では味わえない大自然を満喫した時間となりました。

 

 

夕食後は、黒畑校長から関東学院の歴史について貴重なお話を頂きました。スライドには、本校の源流についての貴重な写真が多く、生徒達は興味深く、メモをとりながら真剣に聴き入っていました。 2日目、清々しい快晴。朝の集いに集合する生徒達は、緑の芝生の上で元気一杯でした。美味しい朝食でエネルギーを蓄えた後は、浄蓮の滝を目指して出発。わさび田や柱状節理の観察、朝一番の眩しい陽射しを受けた滝を背景にクラス写真を撮影しました。山荘に帰ってからは、体育館でのレクリエーションヘ。大繩跳びでは、連続飛びするクラス、回す度に縄に引っ掛かってしまうクラスとそれぞれ。しかし、大きな掛け声を体育館中に響かせ、最後まで諦めずに一つの縄を跳ぼうとする姿や、思うように飛べないクラスを、他クラスの応援が飛び交う姿に、心が熱くなる思いがしました。最後に教員チームも大縄跳びにチャレンジ。息絶え絶えでしたが、それでも生徒達との一体感を感じる事ができたと思います。ドミノ製作では、クラスカラーに合わせたドミノが体育館一面に広げられました。ドミノ倒し・ドミノ積み、どちらも時間を延長してあげたいと感じる程、集中して取り組んでいました。最後のフォークダンスは、勝負を意識したプログラムとは異なり和やかな雰囲気でした。体育館にクラスを超えて2つの大きな輪がつくられ、互いに手を取り声を掛け合い、見る側の心を和ませるダンスでした。学年の生徒全員で、こんなふうにずっと手を取り合いながら、逞しく成長して欲しいと願う、そんな一場面でした。体育館での3つのプログラムからは、クラ スや学年の強い絆を感じることができました。

 

 

夕食後は、いよいよオリエンテーションのハイライト、キャンドルライトサービスです。生徒達による司会進行・聖歌隊賛美・奏楽・点火。厳かな雰囲気の中で聖歌隊の賛美は、温かさを感じる素晴らしいものでした。一人ひとりが灯した蠟燭の火と、生徒達の心が一つに結ばれたような一体感を感じました。それぞれが神様と向き合う大切な時間となり、心に残るキャンドルライトサービスとなりました。

 

 

そして最終日、天城で学んだことを振り返り、毎晩実施されていたクラスの時間の総まとめをして、閉会礼拝・表彰式が行われました。今回、学年全員が参加できたこと、大きな病気や怪我も無く無事終えられたことは何より嬉しいことでした。そして、生徒達は『思いやりの心』や『ひたむきな取り組み』を様々な形で見せました。出会って1か月とは思えぬ友人関係とクラスや学年の絆が築かれたと思います。入学して間もないガイダンス中から、表札作りに取り掛かったり、班ごとに仕事が与えられたりする中、慣れない授業と同時進行しながら、生徒達は一生懸命準備をしてきました。天城オリエンテーションは、生徒達の準備や取り組みによって、有意義なものとして実施できたのだと思います。オリエンテーションを通して感じたのは、生徒一人ひとりの穏やかさと優しさ。また、一つのことを互いに共有し楽しめる学年であるということです。今後も共に歩み成長できる125名であって欲しいと願っています。今回の取り組みを糧に、関東六浦で過ごす六年間で大きく成長して欲しいと願っています。最後になりますが、このような素晴らしい体験ができたのも、保護者の皆 様のご理解とご協力のおかげだと思っております。心より感謝申し上げます。 (1年生学年主任)


『校報』第115号(ブログ版・その2) 校長挨拶「教育観のパラダイム・シフト」

教育観のパラダイム・シフト                                  校長 黒畑 勝男



 大胆に変わることや180度転換するように変わることをパラダイム・シフトと言いますが、ウィキペディアによれば、厳密な定義がなく狭義的に「主流だった古い考え方に代わって新しい考え方が主流になることを指すこともあれとありました。パラダイムのもともとの意味の「規範」や「範例」が拡大解釈されて、考え方、常識、旧態依然とした考え方などの意味合いでも使われていると説明されていました。
 1970年前後、日本の社会が高度経済成長期の中にいるころ、国民が一億総中流と自称した時代にははっきりとしたパラダイムがあったと言えるでしょう。経済成長と並行して教育産業も隆盛となり教育観の中にも支配的な考え方が形成され、教育観のパラダイムも定着しました。今なお支配的なように感じます。私は時折、進路を考える時の考え方を「進路方程式」と呼ぶのですが、今はこの進路方程式が進路選びの全てには当てはまらない時代になってきていることを真剣に考えるべきだと感じます。
 将来の就職先、安泰の人生を夢見て学校を選ぶという進路方程式で歩み始めて順風満帆だったはずが、突然くるったという例を社会全体に見てきています。この10年での代表的な例は家電業界の環境の変化です。2010年代の激しい変遷は、進路方程式が必ずしも未来を保証するものではないことを語っています。では、何を以って考えたらいいのか。これが今はますます見えません。これまでの価値観や考え方を揺るがす変化が生活のいたるところに現れ、スタンダードが見えなくなり始めてさらに難しいのかもしれません。
 ありきたりの話題になりますが、子どもたちの進路を考える上でしっかりと意識すべき三つのことについてあらためて触れたいと思います。
 一つめは、AI(人工知能)とロボットの急速な発達です。生活の中への浸透とそのスピードです。パソコンが家庭に普及して20年、スマホが今の形で一般に普及し始めて約10年。この間に人員削減を加速するAIとロボットの実用化が進みました。最近の顕著な例の一つは、みずほ、三井住友、三菱東京の3つのメガバンクの動向です。今年度は一括新卒採用が合計でおよそ3200名でしたが、2019年度採用では3行合計で30%減というニュースが4月に流れました。3行の業務改善方針が社会に示すのは、AIがRPA(Robotic Process Automation)として働き手となり、バック・オフィスへの浸透が加速、拡大するということです。ICT、Io T、通信速度技術の発達で店舗やオフィスの形態が変わる、企業の業態も変るということがいよいよ現実になってきたということでしょう。
 二つめは、少子化で国内の生産労働人口が減少し、予想もしない変化がおこるだろうということです。一つめのRPAの進行と考え合わせると労働人口が減少でも数字上ではつじつまが合う気がしますが、業種間での差やいびつな形で労働力不足が起こることがすでに予想されています。今、就職環境は、2017〜19年、20年?は就活の売り手市場が続くと言われています。これは1950年代生まれの大量退職が大きな誘因です。しかし、業種間で大きな差異があることは周知のとおりです。それ以後については、高齢者比率が高まれば消費も変わり、国内消費は次第に減衰するという見方が常識的と言われています(…ただし、純粋な外貨収入となる観光の増加分は別ですが)。日本経済は生産性の乏しい構造へ進むと予想され、企業活動の国内での縮小から、今の全ての職種で雇用の活況が続くとは言い難いでしょう。さらに誤解を恐れずに敢えて言えば、大学卒の選択にはない職業の選択も大学卒者に起こるかもしれません。AIやロボットによる代替でも間に合わない人手不足の実相が色々とあらわになる気もします。
 三つめは、二つめと大いに関係があることです。日本国内のグローバル化です。子どもたちにとってのグローバル化とは、近未来の国内就職環境の国際化する競争とその二次的影響でしょう。この10年間、日本企業がアジア圏での活動拠点を増やせば増やすほど、日本への留学生が増えています。単年度での数値では2017年度は海外から27万人の留学生がいます。卒業後、国内に残留して日本の企業に正式に就職する学生は年々増えています。2016年度で1万6千人。しかし、この数は希望者の30%にすぎず、2016年の経済財政諮問会議は「日本再興戦略2016」として、それを50%まで引き上げると宣言しました。文科省はこれを受けて各大学に対し、留学生への積極的な就職支援を求めています。外国人労働者に関するニュースでは「実習生」の制度が話題になっていますがそれ以前の国内のホワイトカラーの就職環境にじわじわと進むグローバル化にもっと注視すべきでしょう。
 また、海外からの観光客も年間3千万人を超える時代となり、観光関連産業でのグローバル人材の登用はもっと進むでしょう。前職である時、生徒から進路相談を受けた際に、「特に観光関連と言うのなら、日本の国内の大学の観光学科で学ぶよりは、マレーシアや台湾などの大学で観光学を学んでみるとか。そういう分析と勇気があなたの未来には必要ではないですか?」と答えました。「未来に対して必要な分析と勇気」がポイントです。第 115号 校 報 ( 2 )
 近未来に起こる変化を想像すれば、進路を考えるときには、個々の夢やそのための道の内容、そして適性を考えることを最優先にすべきです。そして従来の進路方程式を個別に、冷静に見直すべきです。進路方程式は一律には当てはまらないということです。もし、夢や希望がまだ見えないのなら、少なくとも考えるための進路方程式での進路を探すべきです。そういう意味で、教育観でこそ生徒の個を見つめる方へのパラダイム・シフトが必要と感じます。しかし、進学を考えるとなると慣れ親しんできた進路方程式は簡単には捨てられません。また、目的が明確で進路方程式をしっかりと当てはめての考察もあるでしょう。
 しかし一方で、日本の企業が大いに貢献しているアジア諸国の成長と、経済交流活動を支える人材の育成の実態を知ると、日本とは大きく違う学校教育のグローバル・スタンダード化が大きな脅威に感じます。過去の進路方程式の単純な適用は見直す必要があります。特に、文系を志望する子どもたちに対して伝えたいことです。自分の夢や希望を見つめ何をどうやって身につけていくべきか、あるいはどうやって夢を探すかを考えてほしい。学問領域的にも人生時間的にも、広く、遠くを見つめ、眺めてほしい。そして、誰もが最低限として、少しでも高い英語力の習得を必須にしてほしいと思います。
 10年後、「グローバル化」という言葉は死語になっているかもしれません。コミュニケーション能力を持ち、主体的に行動する力や個として決断する力が求められる時代が来ます。未来は主体性と協調する心、それらを発揮する力が同時に求められる時代でしょう。未来社会は、今持っている感覚から切り離して思い描かなければなりません。それは、今はまだ生徒である子どもたちの10、20年後を考えるための新しい進路方程式は、子どもたちにとっては、その先の長い自分の人生を考える進路方程式に繋がるからです。

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 朝、登校する生徒たちと挨拶をします。夕方、法人本部から学校へ戻る途中、すれ違う生徒たちと挨拶をします。皆、屈託のない笑顔を見せてくれます。40年以上も昔となった自分の中高時代を懐かしく思い出します。笑顔…。
社会は、その時代とは比べ物にならないくらいまで複雑になりました。笑顔を見るたびに感じるのは、愛すべき
一つ一つの命の輝きです。難しくなった時代をしっかりと歩んでほしい。今朝もその笑顔に熱く思いました。


『校報』第115号(ブログ版・その1) 2018年度 年度聖句

2018年度 年度聖句     宗教主任 伊藤 多香子


「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」
(マルコによる福音書12章30節〜31節)

 

前任校で、卒業式の当日に卒業アルバムに聖書の言葉を書いてほしいと言われて、どれにしようかと悩みました。それは、今後この生徒が成長し、「次に卒業アルバムを見るのはどのようなときだろう?」とか、「このページまでたどり着くのは元気なときだろうか、それとも…」と考え始めてしまったからです。しかし最後には、ある一つの視点に立って決定し、友人やほかの先生方からの言葉が記されているページの中で、できるだけ目立つように記しました。それが今年の年度聖句です。


     *

 
この聖句ではまず人間のすべてを尽くして神を愛することが求められています。つまり、何かのついでに神を信じるとか、自分の都合に合わせて神を利用するとか、自分中心に神を理解しようとすることを拒んでいます。徹底的に神を求めることで、人間の在り方が理解できるようになります。神を愛することで、神に愛されている価値ある存在として神に向かい合うことになります。

 

次に、隣人を自分のように愛することが求められていますが、隣人を愛する前提として、「自分を愛する」ことがあります。それは自分に溺れるようなナルシズムではありません。自己を絶対化するのではなく、神との関係の中で見えてきた「自分」を受けとめ、肯定するということです。完全な神に向かい合って見える自分の姿は、弱く、自己中心的な存在でありながら、その弱さを引き受けてくださる神と共に生きることを望まれているものです。


こうして神とのあるべき関係に生きるものは、自らに示された神の「愛」に倣って隣人を愛し、弱さを受け入れ合い、共に生きることを願うようになるのです。


     ** 

 

中学は新学習指導要領が実施されるための移行期間に入りました。大学入試の改革など、教育が直面する課題は複雑かつ多様化しています。時代の流れを読む力をもたなければ、目指すべき目標を見失う恐れを感じます。しかし、大きく変わる時代の中にあっても、建学の精神であるキリスト教に基づく教育の実践はかわりません。校訓に示される人間像を追い求める教育を行うことが本校の教育の根底にあります。神がこの世界を愛するがゆえに、この世界に仕えられたことを心に留め、隣人との関係を「愛」によって作り上げる生き方を求める人間の育成を目指す教育です。たとえ危機的状況におかれたとしても、他者を押しのけて自己実現を追求するとか、勝ち抜くようにして生きる人間ではなく、隣人と世界に仕える人間の育成です。そしてこの「真理」に従わなければ、人間は本当の自分を生きることができないことも忘れてはなりません。


     ***

 
毎年選ぶ年度聖句は、すべてに共通した願いがその背後にあります。それは、キリスト教学校に入学した本校の生徒が、卒業までに出会い、できれば心のどこかに引っ掛かっていて、必要なときに思い出して励まされる言葉となってほしいという想いです。これだけあれば生きていける、という力を持つ言葉として心の片隅に残ってほしいという祈りです。

 

今年度の聖句は、キリスト教とは何か、聖書に何が書いてあるかを示している言葉です。卒業アルバムに記す言葉として選んだ理由はここにあります。


『校報』第114号(ブログ版・その10) 活動の記録

活動の記録

 

中学ラグビー部

 

横浜市金沢区区民栄誉賞(2017太陽生命全国中学生ラグビー大会優勝での受賞)
  3年2組女子

 

 

神奈川県スポーツ優秀選手賞(2017太陽生命全国中学生ラグビー大会優勝での受賞)
  女子ラグビー部員5名

 

 

テニス部

 

平成29年度県私立中学校テニス選手権大会(ダブルス)
  11月26日〜12月10日
  ・1年生女子の部 準優勝 1年2組女子・1年5組女子


2018横浜ジュニアテニストーナメント(シングルス)
  1月4日〜1月14日・横浜市営コート
  ・高校生男子の部 本戦出場 
   ベスト8   5年5組男子
   ベスト32 5年1組男子

         4年2組男子
  ・高校生女子の部
   ベスト16 4年5組女子

 

 

中学野球部

 

金沢区秋季野球大会

  ・準優勝
  ・ベストナイン 2年2組男子

          2年5組男子

 

 

スキー部


5年2組男子


第53回関東高等学校スキー大会
  1月29日〜31日
  ・男子大回転競技 88位/147人中
  ・男子回転競技  55位/141人中

 

第67回全国高等学校スキー大会
  2月4日〜8日
  ・男子回転競技  95位/171人中

 

 

吹奏楽部


第23回定期演奏会
 来る2018年3月21日(水祝)に神奈川県立音楽堂において第23回定期演奏会を開催致します。今年も関東学院小学校ブラスバンドのみなさんをゲストに迎え、見て楽しい聴いて楽しいステージをご用意しております。入場無料ですので、どなたでもご来場くだ
さい。顧問、部員一同当日のご来場を心からお待ちしております。(吹奏楽部顧問)

 

関東学院六浦中学校・高等学校吹奏楽部第23回定期演奏会
日時 2018年3月21日(水祝)
   15時開演(14時30分開場)
   入場無料
場所 神奈川県立音楽堂
出演 関東学院六浦中学校・高等学校吹奏楽部 
   関東学院小学校ブラスバンド
曲目 樽谷雅徳:斐伊川に流るるクシナダ姫の涙
   星出尚志:ジャパニーズ・グラフィティXIX「ザ・ドリフターズ」メドレー 他

 

 

 

声楽

 

6年5組女子

 

第19回洗足学園ジュニア音楽コンクール
  ・高校生の部 最優秀賞
  ・グランプリ

 

 

 

書道


4年4組女子

 

第41回全国学生書写書道展
  ・席書の部 特別大賞

 

第32回全国学生書き初め展覧会
  ・毛筆の部 第32回展記念特別大賞


『校報』第114号(ブログ版・その9) 図書館の窓から その10

図書館の窓から その10

 

 ある日の昼休み。思い思いに好きな本を広げて憩いの時間を過ごす生徒。貸出業務に勤しむ生徒。放課後は自習に励む生徒もいて昼休みよりは幾分静けさが増す図書館。変わらないのはいつも生徒がいるということ。いつも学校の中心に図書館があり、生徒の学習を全力で支えることができますように。

(図書館長)

 

 

図書館の日常

 

 3学期の図書館の様子をご紹介致します。

 

《図書館》
 最近の新しい試みは、大きく3つあります。まずはテーブルに小さな書架を設けたことです。ホッと一息ついたところで、気軽に手に取ることができる本を揃えています。部活や面談までのちょっとした時間にどう過ごそうか悩んでいる生徒を多く見かけますし、勉強中の集中力が切れたときに、読む本を探している生徒も見かけます。そんな利用者に手に取ってもらえたら幸いです。……自分の時間の中に、「読書」の時間を入れましょう。まずは手に取ること。そこから読書体験は始まります。……そんな想いを込めて。


 次に、マンガコーナーの拡大と絵本コーナーの設置です。廃棄する机をリサイクルして設けました。以前と比べて、マンガの所蔵が明白になりましたし、絵本は面出しをすることによって眠っていた良本が目立つようになりました。なんといっても絵本は大人気です。これには驚きましたが、学年や性別問わず、手に取って読んでいます。絵本は幼少時代の読み物だと思われがちですが、絵本には絵本の役割があり、いくつになっても求められるものです。


 最後に図書館キャラクターの決定です。図書委員会の「図書館だより班」から企画運営係をつくり、キャラクターを2学期の間、募集しました。いくつか応募があるなかで、3学期に審査をして決定しました。審査員は、委員長・副委員長・図書館だより班長・企画運営係・司書教諭・学校司書です。
 キャラクターは、図書館だよりや館内掲示物、ポイントカードデザイン、ポイントカード景品グッズなどに使用します。名前はMOOKくんです。「関東学院六浦」の「六(6)」からきています。愛らしさが、かなり好評です。

 

《図書委員会》
 六浦祭が終了して少し落ち着いた図書委員会は、3学期に入り早くも次の活動へ取りかかりました。「のびのびのば園への出張」準備です。ここ何年か、毎年のびのびのば園にて、影絵紙芝居の上演や絵本の読み聞かせ、レクリエーションをしています。今年度は3月8日(木)の午後に行ってきます。
 1月より準備を進め、毎日お昼休みに集って準備をしています。影絵班は読み合わせをしながら園児向けに言葉を変換していき、読み聞かせ班は絵本や役決めをします。レク班は、何度も話し合いを重ね、「ジャングルゲーム」を企画しました。景品やお土産(影絵入りカレンダー)づくりは、全員が関わります。


 また、図書委員のビブリオバトル班は3月2日(金)に第2回ビブリオバトル大会を控えています。これは委員ではない生徒も観覧・参加可能です。第1回よりも規模が大きくなるため楽しみです。
 この他、3学期は図書館授業も多教科にわたって実施されました。聖書や理科、現代社会や美術、国語、地球市民講座、LHR、書道です。図書館は、利用されてはじめて生き生きとします。利用され、愛される図書館を目指していきます。
(司書教諭)


『校報』第114号(ブログ版・その8) 総合学習 地球市民講座

総合学習 地球市民講座

 

2年生

 

 

 2年生は来年度に、持続可能な社会の実現に向けた個人研究を進めていきます。そのため、3学期は地球規模での課題への理解を深め、さらに地球市民としての主体性を養う機会となりました。


 峪続可能な開発目標(SDGs)」についての理解
 地球規模での課題に取り組むには、「地球市民」の視点から物事を捉えていく必要があります。そのため、これまでに学んだ「地球市民」の理解の確認は欠かせません。さらに、貧困国とそうでない国の比較から捉える世界の現状や、MDGsを掲げていた時代からSDGsを掲げるに至った背景を学びました。これらのことから、地球規模での課題の本質を知り、持続可能な社会に向けてどのように行動すべきかが見えてきました。

 

◆崋分たちにも、世界は変えられる」という意識づけ
 私たち教員は、地球規模での課題やSDGsについての理解を深めるだけに終わらず、実際に行動にうつす人になって欲しいと願っています。
 ここでは『認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン』代表理事の中島氏に「中学生の自分たちにも世界は変えられる」というテーマのもと講演をして頂きました。「国内外の貧困や差別から子どもをFree(解放)にすること」と「『子どもには世界を変えられない』という考えから子どもをFree(解放)にすること」をミッションとし、カナダの12歳の少年が立ち上げた『FREE THE CHILDREN』から日本支部として設立された団体です。
 ご自身の体験から、児童労働に苦しむ子どもの現状や、団体の活動を説明して頂きました。日本の子どもの生活とかけ離れている実態に、生徒は驚くばかりでした。解決しなければいけない、という意識も出てきたことと思います。
 日本の中学生が行動を起こした例も挙げられており、些細な行動でも課題解決につながっているのだという気づきを与えてくださいました。授業後のアンケート内容をみても、心を動かされた生徒ばかりでした。

 

C狼綉模課題に向けた主体的な関わり方を学ぶ
 2年生最後のプログラムでは、世界の飢餓の撲滅に取り組むとともに、国連WFPの活動を支援するユース団体「ユース ボランティアセンター ジャパン」の講演を行いました。 
 実は、本校卒業生が立ち上げた団体で、現在既にSDGsのテーマの一つに取り組んでいるのです。歳が近い上に「先輩」という身近な存在がお話してくれ、かつ地球規模での課題の解決に向けて実際に活動しているとなれば、心を打たれたこと間違いありません。

 

 

3年生

 

 

 3年生は、後期受講者が2月21日の代表者発表をもって、講座を終えました。
 冬休み前から文献検索にあたりました。根拠文献を見つけても、不十分だとわかると再検索をします。
 こうしてようやく結論が出るまでになると、ゼミ内で発表しました。世界の諸問題はいくつもあり、ゼミの中でもそれぞれが、色んな問題の解決を、探っています。代表者発表もそうですが、他者の調べたことや考えたことを、この時はじめて見聞きするため、知識や理解が深まるだけでなく、他者の調べ方や考え方、発表のしかたまでが新鮮な情報として自分に入ってきます。自分の知識や考え、探求方法が、再構築される瞬間が自分でわかるため、生徒にとっては充実した体験になったはずです。
 また、問題はいくつかあれど、実は問題同士がつながっていることに気付いた生徒もいるのではないでしょうか。地球規模での課題の解決を図るための大事なヒントです。今後も「探究」を深め、解決に向けて動いていってほしいと思います。   
 

(司書教諭)



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