6年生講演会 「ただ、じぶんらしく」〜見た目問題から教わったこと〜



5月12日(金)、6年生では、「見た目問題」解決NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表、戸川 浩子さんを講師にお招きして、講演会を開きました。

「見た目問題」とは、病気や事故などによって顔や身体に先天的や後天的な見た目(外見)の症状を持つ当事者が、その見た目がゆえに直面する問題の総称であり、一目でわかる特徴を持ち、就職や恋愛、対人関係などに悩むことを言います。こうした悩みを抱えている人は、全国におよそ100万人もいると言われており、その割合は、日本で「小林さん」もしくは「中村さん」という姓の人と出会うのと同じだとわかりやすく説明していただきました。

戸川さん自身は、20代のころに付き合った男性の顔に、幼い頃に受けたやけどの手術痕があったことをきっかけに、「見た目問題」と出会いました。その後、本格的な活動家として歩み出し、2006年に自ら中心となって、NPO法人マイフェイス・マイスタイルを立ち上げました。



講演では、単純性血管腫・円形脱毛症・口唇口蓋裂・熱傷(やけど)・アルビノ・小耳症・トリーチャーコリンズ症候群などのために、見た目(外見)に症状(病症)をもつ人たちの写真が紹介されました。NPO法人マイフェイス・マイスタイルの方々は、苦しんでいる方たちの相談を受けたり、各地で、写真展や講演会を開くことや、新聞やテレビ、ネットを通して発信することで、この問題について知ることを広げる活動をしています。今年2月には、作家の水野 敬也さんによる「見た目問題」当事者の9人の体験を紹介した本『顔ニモマケズ』が出版されました。



「見た目問題」当事者の方々は、様々な差別や偏見、いじめなどに会い、葛藤を経験しながら、まわりの視線や評価は気になるけれど、ふりまわされないという強い気持ちを持とうとしているというお話でした。

この講演会をきっかけにして、この問題について知り、じっくりと考える機会を与えられたことに感謝します。


子育て講演会を行いました

本校では年に2回、在校生の保護者の皆様を対象に子育て講演会を行っています。

子ども達が成長していく過程にあって、中学高校の6年間はとても大切な時期です。この大切な時期に、保護者としてどのように関わっていくとよいのか、専門家の方から直接話を聞くことができる講演会です。

1月21日(土)、今年度2回目の子育て講演会を行いました。



今回も講師として都立小児総合医療センターの田中哲先生をお招きし、「自分を大切に思う心の育ち」と題してお話をいただきました。

子ども達の「在り方」(being)をどのように支援していくか。

子ども達は、自分のbeingを肯定してもらおうと行動します。しかし、親などからの「だからあなたはダメなんだ」などの言葉かけは、子ども達のbeingを喪失させていきます。

大人達は子ども達の「being」ではなく「doing」(すること)にどうしても目がいってしまうことがあります。子ども達が成長していく過程の中で、自分の「在り方」(being)が支えられないと、子どもの自尊感情は低下していってしまう傾向があるので、子ども達の「在り方」をどう保障するかが大切であるとお話がありました。

ability(できるか・できないか)を問題にしない(=disabilityを問題にしない)コミュニティを作ること、否定されない社会的交流の体験をすること、相互に対して寛容であるための全ての子どもたちへの発達支援をすること、積み残された課題を連携しながら補完し、次につなげること。

子ども達の「在り方」を保障するために必要なことは、「beingそのものを肯定する人間観」「否定されない社会的交流の体験」「失われた自己尊厳の再生」と田中先生はお話されました。

子ども達が多くの時間を過ごす学校でも、子ども達それぞれの「在り方」を考えるよいきっかけになりました。


6年生講演会「進学、そして就職―どのような世界が待っているのか?」

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11月16日(金)、ロングホームルームの時間を使って、6年生を対象とした講演会を実施いたしました。
講演会は、大学入試を控えた6年生に、これからの学生生活で留意すべき点について考えるものです。
演題は「進学、そして就職―どのような世界が待っているのか?」です。
6年生は、来年4月にはこれまでの中高の6年間とは異なる環境、未知の世界に飛び込んでいきます。
その生活環境はどのようなものなのでしょうか?

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講師は関東学院大学の小山嚴也(こやまよしなり)先生です。
小山先生は関東学院大学経済学部経営学科教授で、副学長と学生生活部長を務めていらっしゃいます。
経済学部経営学科での主要なご担当は現代企業論です。
「企業と社会の関係についての研究」「企業不祥事についての研究」をテーマとしていらっしゃいます。
また本校のような高校生を対象にした講演会だけでなく、企業での講演も多数されています。
さらに学生生活部長というお立場は、学生生活の諸問題の解決に携わる部署の責任者でもあります。
今回は学生とも身近に接しておられ、問題解決の最前線でご尽力なさっている先生のお話をうかがいます。
どのようなお話になるでしょうか?

まず、大学生(専門学校生)となると、高校生とは比較できないほど世界が広がること。
具体的には、以下のような世界の広がりです。

 ・行動範囲が広がる(遠くまで出かける)
 ・交友関係が広がる(様々な人と関わる)
 ・時間の自由度が増す(長期の夏休み、春休み)
 ・金銭的な自由度が増す(バイト代が使える)
 ・酒、タバコが身近になる(うるさくいわれない)


これらの「広がる世界」は、学生生活にとって喜ばしいことですが、一方でリスクも伴います。
未成年は飲酒・喫煙が禁じられていますが、それらに伴うトラブルは大学でも多いそうです。
とりわけ飲酒については、二十歳を過ぎても飲み方によっては大きな問題に発展することがあります。
大学生活は楽しく、自由さも増すけれども、しっかりと自覚を持って、節度のある行動をする必要が
あると注意喚起もありました。
学生生活部長のお立場から、この点については繰り返し強い訴えかけがありました。

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続いては、大学での勉強のこと。

特に高校までとは大きく違うことがらについて、詳しく説明いただきました。
高校までの学習の仕方とは大きく違う大学での学習に戸惑うこともよくあることです。
「時間割の組み方」「ゼミナール」「研究室」「試験」「レポート」「単位」など、
大学での学習について、その言葉の意味することを知っているだけでもとてもよい示唆になります。

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また、ご自身の専門の内容も含めた説明もいただきました。
実際に試験の出題内容についてもスライドで提示してくださいました。
「経学」tp「経学」の出題例です。
経済・経営系の進路を考えている生徒にとって、とても参考になるものを紹介してくださいました。

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さらに、「今どきの就活」というテーマで、学生の就職活動についても説明いただきました。
就職活動については、生徒たちにとって全く未知の世界です。
就職活動をスタートする時期、エントリーの方法・内容、就職試験についても説明いただきました。
企業は、学生の「コミュニケーション力」「論理的思考力」「行動力」をみているとして、
そのような能力の獲得とするために学生の間に多く経験をすることの重要性もお話しいただきました。
その一方で,「大学生・専門学校生にありがちなこと」として、悪い例も紹介いただきました。
「アルバイトのしすぎで単位がとれず留年」「期待はずれの講義ばかりでやる気がなくなり中退」などです。

学生生活は世界は広がり、自由さも増しますが、危険と隣り合わせでもあります。
新たな環境に飛び込む生徒たちは、期待と不安を抱えています。
今回の講演会はそのような期待と不安に対して、とてもよいアドバイスとなったと思います。

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講演会の最後に小山先生から、「皆さんへのメッセージ」として、次のメッセージをいただきました。

 ・ますは行動しよう!
 ・いろんな人と交流しよう!
 ・海外に行こう!
 ・とことん学ぼう!
 ・リスクはしっかり把握しよう!


上のメッセージは、小山先生の多くのご経験とご研究から導かれたものです。
この講演会で、生徒たちは実に多くのことを学んだことと思います。
今日の講演会で話されたことが、生徒たちの学生生活のなかで活かされることを期待したいです。
また小山先生におかれましては、お忙しいなか講演の労をとってくださいました。
御礼を申し上げます。
ありがとうございました。


6年生情報リテラシーに関する講演会

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11月2日(水)、6年生を対象にした情報リテラシーに関する講演会を行いました。
講演の演題は「ネットの利便性と問題点」です。
講師は廣田由美氏(特定非営利活動法人NPO情報セキュリティフォーラム)です。
上の団体は、中学校、高等学校、また教職員を対象に数多くの講演会を開催していらっしゃいます。
本校でも、適切な情報リテラシーの獲得の観点から講演を依頼いたしました。
以下、この講演会の概要を紹介いたします。

はじめに、廣田氏は「道具」としての情報端末・インターネットについてお話なさいました。
スクリーンに映し出されたのは次のメッセージです。

 ●道具は目的をもって使用する
 ●目的無しに道具を乱用すると怪我などを被ることがある
 ●道具に使われてはいけない
 ●インターネット、スマートフォン、アプリ等を使う目的は…


日常的に使っているインターネット、スマートフォン、アプリは「道具」です。
しかしその「道具」も使い方を誤ると大変なことになります。
そのような問い掛けから講演会は始まりました。

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近年、大きな問題となっているのは、「サイバー犯罪」です。
そしてインターネットの「トラブル」はとても身近な問題の1つとなっています。
廣田氏はその現状について次のように整理されました。

  自分の写真をネットに公開することの怖さ
  携帯電話による架空請求
  SNSサイトへの誹謗中傷の書き込み
  SNSへの書き込みで内定取り消し
  「まとめサイト」に課題


どれもとても申告な問題です。
また、SNS等の書き込みが思わぬ「炎上」に拡がってしまうこともあります。
廣田氏は「炎上させないための心掛け」を次のようにお話なさいました。

 1 SNSでの書き込みは誰にでも見られると覚悟する
 2 一度拡散した情報は取り戻すことができないと肝に銘じる
 3 個人情報や写真の公開には細心の注意を払う


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続いて、「無料通話アプリ」についてお話なさいました。
無料通話アプリには大きな利便性がありますが、問題点も少なくありません。
それは電話帳などの個人情報を、アプリ運営会社に送信することを許可する設定にあります。
無料通話アプリを利用すると、次のようなことが起こります。

 「勝手に友だちが追加される」
 「知らない人が友だちになる」
 「知らない人からメッセージがくる」


それは、初期設定時の「友だち追加設定」を「ON」にしたままにしているからです。
この設定の「ON/OFF」については慎重になる必要があります。
ソーシャルメディア利用上のトラブルには、自分の管理や設定にも問題があるのです。
「設定の不備によるトラブル」です。
トラブルは「不用意な公開(情報発信)によるトラブル」だけではないのです。
そして廣田氏はそれまでの講演を踏まえ次のようにまとめられました。

 【再確認】トラブルを防ぐために
 【情報受信時】信頼性を考える
  ・単一の情報(見た目だけで判断しない)
  ・複数の情報から判断
  ・確信が持てないときは、信用しない

 【情報発信時】慎重に情報を発信する
  ・特定の人しか見ないであろうという安心感はダメ
  ・自分の情報はもちろん他人の情報も安易に出さない
  ・情報受信側に表情がみえていないことで伝わらないニュアンスも


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インターネットやスマートフォンを利用することは当たり前になりました。
それによって、私たちの生活は大きく変わり、利便性も増しました。
その反面、問題点も大きくなりました。
6年生は、その利便性と問題点を重く受け止めたことと思います。
とりわけ、自分のスマートフォンの初期設定について確認する必要性を感じたことと思います。

廣田由美氏にはお忙しい時間を割いていただき、本校生徒のためにご講演の労をとっていただきました。
よき学びの機会を与えられたことに感謝いたします。
ありがとうございました。

本ブログの最後に改めて冒頭のメッセージを振り返りたいと思います。

 ●道具は目的をもって使用する
 ●目的無しに道具を乱用すると怪我などを被ることがある
 ●道具に使われてはいけない
 ●インターネット、スマートフォン、アプリ等を使う目的は…




保護者対象「大学受験講演会」

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7月9日(土)、本校多目的ホールにて保護者の皆さまを対象にした「大学受験講演会」を開催いたしました。
近年の大学入試は、入試方法も複雑になり、また多様化してきました。
保護者の皆さまからも「大学入試の現状を知りたい」という声をよくうかがうようになりました。
講演会では、そのような声にお応えするため、保護者の皆さまのお知りになりたい内容を企画いたしました。
大学入試の基礎的な知識はもちろん、これまでの入試動向やこれからの入試についてのお話ししていただきました。
お子様の進路実現・現役合格を目指す上で、とてもよい機会となったことと存じます。
本ブログでは、この日の講演会(6年生の保護者の皆さま対象)の様子をご紹介いたします。

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講師の先生は「駿台予備学校 横浜校」からお招きしました。
高校生クラス担当をなさっている校舎長の栄子一義先生です。
「2017年度入試に向けて〜受験生の保護者になるには〜」と題したご講演をしていただきました。
56枚にも及ぶスライドをご準備いただき、それぞれの内容を簡潔明瞭に解説していただきました。
またホール内には多くの保護者の皆さまにお越しいただきました。

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ご講演(スライド)の内容はおおよそ以下の通りです(抜粋)。

 「受験人口と大学入学定員推移」
 「大学入試の現状」
 「保護者とともに現役合格を目指す」
 「受験生の意識の変化」
 「現役合格の決め手」
 「保護者にしてほしいこと」
 「2017年度大学入試スケジュール」
 「志望校の決め方」
 「2017年度入試に向けて」
 「現役生が合格を勝ち取るには」
 「現役合格のために、今やるべきこと」


保護者の皆さまにおかれましても、とても興味深い項目の数々であったと思います。
ご参考になる内容が多く含まれたことと存じます。
ここでは全56枚のスライドのうち、生徒の皆さんにも関心が高いと思われる内容を紹介します。
以下にスライドの9番・35番・53番の内容を引用・紹介させていただきます。


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◆現役合格の決め手(駿台生のアンケート結果から)

 現役合格者と現役不合格者に聞く
 「なぜ合格できたのか(できなかったのか)?」回答数順


 再受験生
  ー験勉強開始が遅かった
  ⊆験を甘く考えていた
  9癸院Γ欧罵靴咾垢た
  ご靄榲学習の不足
  シ弉菘勉強ができなかった
  ι堝整娉別椶納最圓靴
  Гい蹐い蹐覆發里房蠅鮟个靴垢た
  ┯果的な学習方法がわからなかった
  全くの学力不足だった
  科目によって未習得分野を残した


 現役合格
  〆埜紊泙把めなかった
  得意科目で得点できた
  受験準備が早かった
  し弉菘学習が実行できた
  ゼ験時に不得意科目がなかった
  Α岷拭廾奮阿覆砲發里發覆
  У則正しい受験生活を送った
  ┰乎耄呂あった
  他人に振り回されずマイペースで
  努力の積み重ねである



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◆現役生が合格を勝ち取るには

 ・現役生の強み
  「勢い」があること。

 ・現役生の弱み
  「計画的」に「準備をする」時間が限られていること。
   →弱点がわかれば対策ができる!
 

  ⇒弱点への早期対策をすることで、合格に近づくことができる!


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◆現役合格突破のために、今やるべきこと(その1)

 1.入試直前まで授業を大切に
   ○授業をいい加減にして自分勝手な学習(添削や問題集)に走るのはもっとも危険
   ○予習は必ず行う→事前にわからない点や聞きたい点をはっきりしておく
   ○復習で授業でわかった点が確実か確認する(分かった気になっていないか?)

 2.教科書があくまでの中心。参考書はうまく活用
   ○成績の伸びない生徒ほど、たくさんの参考書や問題集をもっていることが多い
   ○1回で理解できる人はまずいない。繰り返し学習が大切

 3.苦手科目を克服する
   ○得意科目をさらに伸ばすより先に、苦手科目を平均点に持っていく方が容易
   ○不得意科目を放置しておくと、焦りをうむ

 4.分からない点を放置しないこと
   ○先生に積極的に質問できる生徒は必ず合格できる
   ○自分の頭を使って、「考える」ことも重要


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講師の栄子先生には、示唆に富み、また密度の濃い講演をしていただきました。
この場を借りて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
保護者の皆さまにおかれましても、本校にお越しいただきましてありがとうござました。
皆さまのお子様の進路実現に向けた、よきご理解ができたことと存じます。

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最後に本校6年生にも訴えたいと思います!
上のスライドにもあるように「大学入試は団体戦」です!!
6年生の皆さんは「第一志望絶対合格」の気持ちを一つにして、団体戦として大学入試を頑張りぬきましょう!!!



「民主政治と憲法」杉田敦先生講演会

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5月の旅行週間中の2日間、学校に残る6年生は「選挙と政治に係る講演会」を行いました。
1日目は5月11日(水)、18歳選挙権についての講演会でした。
横浜市金沢区の選挙管理委員会の皆さまにご講演いただきました(記事はコチラです)。
2日目の5月12日(木)は、「民主政治と憲法」と題した講演会を行いました。
講師は杉田敦先生(政治学者・法政大学教授)です。
本ブログでは、その2日目の講演会について紹介いたします。

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  ◆杉田敦先生プロフィール
    主な著書に『権力論』、『境界線の政治学・増補版』(いずれも岩波現代文庫)、
    『政治的思考』(岩波新書)、『デモクラシーの論じ方』(ちくま新書)、
    『憲法と民主主義の論じ方』(長谷部恭男氏と共著、朝日新聞出版)など。

以下、講演の要約を記します(文責:KGMブログ)。

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1.はじめに
今回の講演では、複雑になった世の中を考える手掛かりとしてお話をしたいと思います。
タイトルは「民主政治と憲法」としました。
「民主政治」について、多くの人はとても大事なものとは理解しています。
もちろん「民主政治」は大事なものです。
ですが「民主政治」は、ただ大事にしていればそれでよいというものではありません。
また「憲法」との関わりも決して簡単なものではありません。
なぜなら、「民主政治」と「憲法」は必ずしも調和するものではないからです。
そして世の中が複雑になったせいで、それらがうまく機能しない面も生じてきました。
今日はそのことについてもお話ししたいと思います。

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2.民主主義と立憲主義
多くの国の人々は、自分たちの国こそ「民主国家」だと言っています。
ではその実態はどうでしょうか?
「民主主義」とは、みんなで政治を行うこと、私たちみんなで決めていくということです。
実際に選挙において、私たちはみんなで議員を選んでいます。
つまり、私たちはみんなで議員の人事をやっているということです。
選挙で投票することについて、私たちは公務(議員人事)を行なっているという理解が必要です。
投票日はみんなが「公務員」となって、議員の人事を決定する日なのです。

「民主政治」というのは、みんなで私たちの将来を決めるということです。
では「憲法」とは何なのでしょうか。
憲法は「最も上位の法律」、「法律の親玉」というだけのものではありません。
民主政治を行うにあたっては、その外側の枠をあらかじめ決めておく必要があります。
この枠を超えて政治をやってはいけません、という枠を。
民主政治は大切ですが、憲法という枠を超えたら違憲であり、許されないのです。
このように、民主政治と憲法の間には緊張関係があります。
憲法は民主政治を制限する「枠組み」でもあるのです。
これまで枠となっていたものを変えようとすると、憲法問題が発生します。

民主的な選挙で選んだ個人や政党に反対するのは民主的でない、という議論を耳にすることがあります。
しかし、民主主義的な手続きで決定したらなんでもいい、というわけではありません。
車にアクセルとブレーキがあるように、政治にもアクセルとブレーキが必要です。
このように、政府の権力が憲法の制限の下におかれているとする考え方を「立憲主義」といいます。
日本は立憲主義と民主主義を両立させる「立憲民主主義」です。
日本が立憲主義を採っている以上、政治は自分を制限する、自己制約的なものです。
その民主政治を制約するものが憲法なのです。

現在、憲法第96条の改正問題が表面化しており、参議院選挙の争点になる可能性もあります。
96条は、憲法改正のための手続きについて定めています。
今問題となっているのは、その手続きのハードルを下げて、変えやすくすべきかどうかです。
もちろん、憲法は民主主義的な手続きをふめば、改正することができます。
けれども、憲法をしょっちゅう変えると憲法と法律の違いや区別がつかなくなってしまいます。
立憲主義である以上、憲法は自己制約的な機能をもたなくてはなりません。
軽々しく憲法を変えるようでは、ブレーキという憲法の機能が失われてしまうのです。
諸外国を見渡すと、たとえばフランスでは憲法改正がよく行われています。
そのことを理由にフランスを「民主主義大国」と呼ぶ人もいます。
けれどもフランスについては、民主主義は強いが、立憲主義は弱いとも考えられるのです。
立憲民主国家は、「立憲主義」と「民主主義」との緊張関係の中にあるのですから。

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2.グローバル化と民主主義
いま世界を見渡すと、民主政治はうまくいっているでしょうか?
アメリカ大統領選挙での「トランプ旋風」をどのように見るべきでしょうか?
「大阪都構想」で盛り上がった「橋下現象」をどのように見るべきでしょうか?
これらの旋風・現象に共通にみられるのは、問題を単純化して捉えようとすることです。
それらはよく「ポピュリズム」的と言われます。
もちろん、人びとの支持を得ることは民主政治にとって大切です。
しかし、最近は問題を単純化する指導者が人気を得る傾向にあります。
「こうすればうまく行く」、「外国人が全部悪い」といった具合です。
しかし世の中は複雑になっており、そう単純には捉えられないのです。

グローバル化とは、カネ・ヒト・モノ・情報が国境を超えて大きく移動することです。
グローバル化によって、政治は大きく変わってきています。
特に政治的解決能力が低下してきているという点が挙げられます。
例えば雇用問題です。
海外との競争で、工場が外国に移ってしまうのを、なかなか止められません。
グローバル化が進展すると、カネの移動が激しくなり、国内の財政が悪化していきます。
最近のニュースで、タックスヘイブンによる租税回避の問題が取り沙汰されています。
お金持ちや大企業ほど、税金を払わない。
その結果、国の財政は苦しくなり、国のサービスが悪くなってしまいます。
財政の硬直化は、財政の機能を低下させ、政治をやりにくくさせていきます。
また、行政の機能低下は政党政治への不満をつのらせていきます。
現代の民主主義と政治はグローバル化のなかで捉える必要があります。
世の中は複雑になり、民主政治は機能しにくくなってきています。
私たちはそのような側面を捉える必要があります。

3.いくつかの具体的な問題
政治にかかわる、いくつかの具体的な問題について考えてみたいと思います。
マニフェストや公約は政党政治を活性化させるものと考えられてきました。
しかし、野党にとってはマニフェストで数字(データ)を出しにくいという点があります。
国のデータを扱う官僚は基本的には与党のために働くからです。
したがって野党は公約に掲げるために必要な数字を得にくいのです。
そのため、マニフェストは必ずしも政党政治を活性化させるとは言えません。
さらに、公約を掲げることで議会が形式化してしまうという面も挙げられます。
予算審議がその一例です。
公約があるために、議会審議で提案の修正を図る機能が失われ、議会が形式化してしまうのです。
公約は大事ですが、審議を形骸化させず、議会で意見を闘わせ、修正を図ることも重要なはずです。

次に、一票の格差問題はどうでしょうか?
そもそも国会議員とは誰の代表なのでしょうか?
原則として国会議員は全国民の代表であって、選挙区の代表でありません。
しかしながら、選挙区である地域代表の側面がないといえるでしょうか。
確かに一票の格差には問題があります。
しかし、格差解消だけを追求していくと、人口の少ない地域の議員は減らさなくてはなりません。
政治が大都市の有権者と議員だけで決定されてしまうことにもなりかねません。
それでは地域の問題が取り上げられることはなくなってしまいます。

さらに、政治全体の中での選挙というものの位置づけを、どう考えたらよいでしょうか?
もちろん選挙は大事ですが、選挙だけがすべてなのでしょうか?
デモや抗議活動も政治であることを忘れてはならないと思います。
民主政治の先進国ではデモや抗議活動がよく起こっています。
それは自分たちの意見表明であるからです。
選挙があるのだから、デモがあるのは良くないと考えるのは間違いです。
選挙で勝った与党に自由にやらせるのが民主政治だという考え方があります。
もちろん選挙は大事ですが、選挙にも欠陥があります。
なぜなら、選挙では、あらゆる問題についての民意が反映されるわけではないからです。
選挙で争われる政策はいろいろあります。
例えば、景気(経済)、雇用、福祉、教育、外交、安全保障、憲法などです。
政策はいろいろあり、それに対する判断の仕方や優先順位の付け方も人によって異なります。
景気(経済)を優先して判断する人もいれば、福祉を最優先と考える人もいます。
また自分が投じた一票も、政策のすべてにおいて支持している一票ではありません。
自分の判断・優先順位において一票を投じているのです。
その結果、当選した議員でもある面では支持できるが、他の面では支持できないことも生じます。
つまり、選挙ではあらゆる民意には応えられないのです。
選挙がすべてではないのです。

4.質疑応答から
「政治的課題をどのように見定めていけばいいのか」という質問が出されました。
今日話してきたような民主主義や政党政治は、当然「政治的課題」を含んでいます。
けれども「政治」はどこにでもあるものと考えられます。
例えば学校の中での「政治」を考えてみてはどうでしょうか?
学校で問題になっているものにイジメがあります。
イジメは政治の問題の一つです。
人と人との間に生じる問題は政治の問題と考えることができます。
そうであるならば、その人と人との間の関係を変えていくことは政治的な課題となります。
イジメをなくすことも政治的な課題です。
政治は議員と呼ばれる人たちだけがやっていることではありません。
政治はいろいろなところにあり、政治的課題もたくさんあるのです。

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講演会は90分の時間設定をしており、杉田先生には時間をめいいっぱい使ってご講演いただきました。
政治学の第一線で活躍なさっている先生のご講演は、示唆に富みまた知的好奇心をかきたてるものでした。
6年生にとってはとても大きな知的刺激となったと思います。
杉田先生におかれましては、お忙しいなか本校6年生のためにご講演の労をとっていただきました。
この場で改めて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

なおこの講演会を実施するのあたっては、学年では昨年度の5年生から準備を進めてきました。
6年生になってからは、講演会の事前学習として、杉田先生の論稿をホームルームの時間を使って読みました。
またそれに対して、自らの政治的課題と考えるテーマに関して小論文も書きました。
また講演後の学習として、この講演会の感想文を書き、各クラスでその発表も行いました。
選挙権年齢が18歳に引き下げられ、高校生であっても政治と無関係ではいられません。
むしろ私たちみんなの政治的課題について、自分の考えを深めていかなくてはならない年齢になりました。
そして実際に投票権をもつ者は、自分たちの将来に相応しい個人・政党に票を投じることも求められます。
6年生は2日間の講演を通して、政治と選挙について考えを深めるとてもよい機会が与えられたことと思います。

◆6年生「政治と選挙の係る講演会」関連記事
関東学院六浦高校模擬選挙 選挙公報 
6年生講演会「選挙ノススメ 〜 一から学ぶ選挙の仕組み 〜」
「民主政治と憲法」杉田敦先生講演会 ※本記事


6年生講演会「選挙ノススメ 〜 一から学ぶ選挙の仕組み 〜」

5月11日(水)、本校礼拝堂において講演会「選挙ノススメ 〜 一から学ぶ選挙の仕組み 〜」を実施しました。
対象は6年生で、講師は横浜市金沢区選挙管理委員会の職員の皆さまです。
このプログラムの内容は、選挙年齢の引き下げに伴う選挙制度に関する講演と模擬選挙です。
本ブログではその講演と模擬投票の様子について紹介いたします。

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礼拝堂には、6年生が集まりました。
プログラムは選挙制度に関する講演からスタートします。
金沢区選挙管理委員会選挙係長の藤井洋平氏より「よくわかる18歳選挙権」と題してお話ししていただきました。

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上の写真は講演で用意してくださったスライドの一部です。
選挙制度の歴史や選挙権年齢が18歳に引き下げられた経緯などが説明されました。
また投票の仕方や、期日前投票についてもお話していただきました。
なお準備していただいた講演のスライドの次のような構成です。
ここではその見出しを紹介させていただきます。

 ・よくわかる18歳選挙権(タイトル)
 ・「政治」とは? 「選挙」とは?
 ・なぜ選挙権年齢が18歳に引き下げられたのか
 ・選挙権の歴史
 ・投票の仕方(投票日当日)
 ・学校や仕事、旅行などの用事で、投票日に行けない! そんな方は、、、
 ・いつまでに18歳の誕生日を迎ええればいいか
 ・注意すること(選挙運動)
 ・注意すること(選挙運動)
 ・注意すること(選挙運動)
 ・注意すること(選挙運動)
 ・最後に

講演はコンパクトに約20分間にまとめてくださり、選挙に関する基本事項が理解できました。
加えて選挙運動に関してやってはいけないことなど、選挙制度について学びを深めることができました。
生徒のなかには、近く行われる参議院議員選挙で投票権を行使できる者もいます。
ニュースや新聞などの報道でも、18歳選挙権について聞いていることも少なからずあるでしょう。
今回の講演を通して、改めて選挙権について学ぶことができ、より深い理解に繋がったことと思います。


さて、プログラムは模擬投票へと移ります。
まずは選挙管理委員会の職員の方から、この日の模擬投票の趣旨説明と投票の方法が説明されました。
続いて、3人の立候補者による模擬投票立会演説会です。
模擬候補者となった3名の職員が、有権者(=生徒)に向けて政策を発表し、熱弁を振るいました。

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  本田宗二郎   かねの成貴   小田切刀麻
  ほんだそうじろう      金野なりたか        おだぎりとうま

なお選挙管理委員会の職員の皆さまには、模擬投票を行うにあたり、いくつかの設定をしていただきました。
まずこの模擬投票では、参議院議員選挙の選挙区が想定されています。
したがって、政党に投票するのではなく、立候補者に投票します。
またこの模擬選挙においては,「憲法改正」「消費増税」「エネルギー政策」の3つを争点としました。
実際に世論を分けるような争点について、テーマ設定をしていただきました。
そしてその争点について、各候補者は次の見解をもつとして設定がなされました。
 

争点\候補者  本田宗二郎   かねの成貴   小田切刀麻 
憲法改正 ます96条 9条 反対
消費増税 賛成 反対 賛成
エネルギー政策(原発) 稼働 言及せず 反対

 


さらにこの模擬投票では、選挙公報を有権者(=生徒)に配付しています。
その選挙公報は以下です。
また選挙公報を記事にしたKGMブログはコチラでお読みいただけます。


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生徒たちは立候補者の立会演説を聞きながら、選挙公報にも目を通していました。
自分の一票を投じるにあたり、もっともよい候補者を選ぶ姿がうかがえました。
生徒たちも真剣です。



・・・・・



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立会演説会の後、休憩をはさんで模擬投票の開始です。
礼拝堂のステージ前方には、各クラスの受付のテーブルが設置されました。
また本物の記載台(2名用)を4台を持ってきていただきました。
記載台にはこの日の模擬投票の候補者の氏名も貼られています。

模擬投票では、クラス委員・旧生徒会役員に役割をお願いしました。
クラス委員は投票所の受付で投票者の確認と投票用紙の配付をします。
旧生徒会役員は投票および開票の立会人を依頼しました。
投票の受付はクラスごとで、生徒は自分の氏名を申告することで、投票用紙が手渡されます。

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礼拝堂ステージの中央には投票箱が設置されています。
本物の投票箱です。
また投票箱の後方には立会人役の生徒(旧生徒会役員)がいます。

そして投票です!

・・・が、その前に・・・。

各投票所における最初の投票者は、投票箱が本当にカラであるかどうかが確認できます。
今回も模擬投票では、1組1番の生徒が最初の投票者という設定としました。
選挙管理委員会の職員の方が、投票の前に投票箱を開けます。
投票者・立会人・職員が投票箱の中に何も入っていないことを確認しました。
確認の後、箱を閉じ、施錠し、ようやく1組1番の生徒の投票となります。

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その後、各クラスごとに投票をします。
各クラスの受付では、生徒たちが順番に自分の氏名を申告し、投票用紙を受け取ります。
投票用紙受領後は、4台設置された記載台で立候補者の名前を書きます。
投票箱は礼拝堂ステージの中央です。
生徒たちは真剣に考え、「この人!」と決めた候補者の名前を書いた投票用紙を投票箱に投じます。
礼拝堂ステージの奥では立会人役の生徒が投票に立ち会い、投票の様子を注視しています。
約15分をかけ、出席生徒のすべての投票が完了しました。
続いては開票です。

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今回の模擬投票は、実際の選挙と同様の手続きについても学ばせていただきました。
投票が完了した投票箱は、立会人立ち会いのもと、投入口が施錠されるところも実際に行いました。
写真(上左)は投票所であるステージで、投票箱の投入口を施錠したところです。
そして投票箱は開票所へと移動されます。
なお開票場はステージ下のスペースといたしました。
開票作業のためのテーブルが設置されています。
なお投票箱の解錠についても立会人が同席します。
開票の宣言がなされ、いよいよ開票作業です。
もちろん開票にも、開票立会人が立ち会います(写真上右)。

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投票箱が開けられました。
ここからは仕分け作業です。
候補者である3名の名前のトレーに加え、「疑問票」と「無効票」のトレーも用意されています。

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開票は選管の方と本校教員が行いました。
手に取った投票用紙を3人の候補者の名前に仕分けます。
なおこの開票作業の間、選管の職員の方からは、開票事務についてお話を伺うことができました。
生徒たちは開票結果を待ちつつ、お話に耳を傾けました。


・・・



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仕分けが終わったようです。
それぞれの候補者に投じられた用紙は束にされ、集計されます。
その集計については、選管の計数器で行われました。
束ねた投票用紙の枚数を一瞬でカウントします。
あっという間に集計されますが、それでも票数に応じてカウントする時間は異なります。
少しでも長く計数器でカウントされるということは、それだけ票が多いということでもあります。
計数器がカウントするそれぞれ時間に、生徒から「おー!?」という声がもれました。
その模擬選挙の結果はどうだったでしょうか!?




選挙結果の発表です!!!




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結果は上の写真の通りです。

 本田宗二郎 氏 38票
 かねの成貴 氏 59票
 小田切刀麻 氏 55票

なんと4票の差で、かねの成貴氏の当選となりました。
僅差の接戦を制し、かねの氏が逃げ切りました。
(なお、この模擬投票の開票結果では、疑問票と無効票は0票でした。)

当選したかねの氏の喜びは大きなものでしたが、投票した生徒の喜びも決して小さくありません。
裏を返すと、落選した候補者に投じた生徒・候補者はともにこの選挙結果と向き合わなくてはなりません。
もちろん、これは選挙の仕組みを学ぶ模擬投票であって、実際の選挙ではありません。
けれども実際の選挙は、まさに自分たちの将来を決める大きな役割をもつものです。
この模擬選挙を通して、生徒たちは実際の選挙のことを思い描いたのではないでしょうか。

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開票後、投票の結果が報告され、選挙係長の藤井さんから今回のプログラムの講評をいただきました。
今回のプログラムでは、選挙制度の学習、立会演説会、模擬投票、開票と選挙に関する学びが盛りだくさんでした。
また今回は、実際に自分たちでやってみたことに大きな意味があったと思います。
そしてなによりも選挙は自分たち自身の問題です。
今回の学びはその理解を支えるものとなりました。

金沢区選挙管理委員会の皆さまにおかれましては、いろいろな準備をしていただきました。
生徒に分かりやすく選挙についての学びを提供してくださいました。
この場で皆さんに御礼申し上げます。
ありがとうございました。

近く参議院議員選挙が行われます。
選挙権年齢の引き下げに伴い、多くの若者が自分の一票を投じることができます。
本校生徒の中にも、そこで自らの投票権を行使できる者が少なからずいるでしょう。
自分のとって、社会にとって、将来にとって、もっとも相応しい人物・政党に一票を投じてほしいと思います。


 

 


2年生 責任年齢講演会

 2学期期末試験が終わり、テスト返却の合間で2年生は責任年齢講演会を行いました。
講演を金沢警察署生活安全課防犯少年係の方を招いて本校の礼拝堂でして頂きました。



 14歳になると13歳の時とは違い法律によって「刑事責任」が伴うことになります。
分かりやすく言うと、自らの行った行為について責任を負わなければならなくなります。
講演ではどういったことで刑事責任が発生するかという説明や実際のケースをお話頂きま
した。




 普通に生活していてもトラブルに巻き込まれることがある世の中です。被害者にならない
ことはもちろんのこと自らが加害者にならないように努めて欲しいものです。
 どんな人もある一定の年齢を超えれば、責任を負わなければなりません。生徒たちには自
分の年齢を意識した行動をとることはもちろんのこと、友人との関わり方も見直してより良
い学校生活を送って欲しいものです。




 


山崎直子氏講演会のご案内

宇宙、人、夢をつなぐ 山崎直子氏講演会のご案内



宇宙船スペースシャトルに乗り込み、青く輝く地球を眺めながら、幾多のミッションをこなす宇宙飛行士。
幼い頃からの夢を実現し、宇宙飛行士として、その重大な責務を果たされた山崎さん。自らの経験をもとに、夢をもって何事にも挑戦していくことの大切さをお話いただきます。

と き 2015年7月13日(月) 10:40〜12:20
ところ 関東学院大学金沢八景キャンパス ベンネットホール
申 込 こちらのページからお申込いただけます
(在校生保護者,受験生保護者,本校に関わる教育関係者,その他本校関係者の方に限ります)


・当日は、申込完了後に送信される自動返信メールをプリントアウトしたものをご持参いただき、受付へご提示ください。なお、事前にプリントアウトできない場合は、当日受付スタッフへ代表者のお名前を伝えてください。
・駐車場の用意はありませんので、公共交通機関をご利用の上、お越しください。
・関東学院大学金沢八景キャンパス最寄駅である京浜急行 金沢八景駅からは路線バスもございます。「関東学院循環」をご利用いただき、「関東学院正門」で下車してください。なお、 金沢八景駅出発時刻は次の通りです。 
9時 00 15 30 45
10時 00 15 30 45
・当日は10時30分までに受付をお済ましいただきますようお願い致します。

講師プロフィール
千葉県松戸市生まれ。1999年国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年認定。2004年ソユーズ宇宙船運航技術者、2006年スペースシャトル搭乗運用技術者の資格を取得。2010年4月、スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙へ。ISS組立補給ミッションSTS-131に従事した。2011年8月JAXA退職。内閣府宇宙政策委員会委員、日本宇宙少年団(YAC)アドバイザー、松戸市民会館名誉館長などを務める。著書に「宇宙飛行士になる勉強法」(中央公論新社)、「夢をつなぐ」(角川書店)、「瑠璃色の星」(世界文化社)など。


佐藤美里菜さん講演会

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6月4日(木)、5年生・6年生対象の講演会を本校礼拝堂にて実施しました。
演題は、「これが学生と教授が織りなす白熱の教育現場」。
副題は、「トップリベラルアーツカレッジで学ぶ日本留学生の武者修行記」です。
本ブログではこの講演会の内容の一部をご紹介いたします。

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今回の講師は、スミスカレッジ(スミス大学)の3年生の佐藤美里菜さんです。
スミスカレッジは、アメリカのマサチューセッツ州のノーサンプトンに本部を置く名門私立女子大学です。
個人を重んじ、少人数制教育を徹底するリベラル・アーツの精神に基づく大学として広く知られています。
また佐藤さんは自己紹介として、スライドを用い、以下のようにご自身を紹介されました。

 ・東京育ち
 ・高校2年生の時に単身留学
 ・スミスカレッジ3年生(経済学専攻、化学副専攻)
 ・元チルドレンズ・エクスプレス記者
 ・ピアノを15年以上習う
 ・文系だった

佐藤さんは「進路選択で悩んでいるときにどのように決めるのか」のヒントになればとお話しなさいました。
それは留学生としてどのような悩みに向き合ってきたのかという、佐藤さんご自身の経験でもあります。

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佐藤さんはリベラルアーツ教育の特色を紹介しながら、大学での学びの様子をお話ししてくださいました。
なおそのリベラルアーツ教育はいろいろな定義があるそうですが、佐藤さんは次の定義に心が動かされたそうです。

 「リベラルアーツ教育」…人を自由にする学問

佐藤さんは、リベラルアーツではいろいろな分野の教育を受けられることに強みがあるとおっしゃいます。
多くの授業・講義から、自分の興味関心を満たすものを選ぶことができるのがリベラルアーツの良さです。
佐藤さんもそのようにして、自分の興味をもつ授業・講義を選択してきたそうです。
またスミスカレッジはキャンパスがとてもキレイで、多くの写真でその美しさが紹介されました。
学生寮も素晴らしい施設だそうです。
寮では多くの友人ができ、いろいろな国の人と親しくなったそうです。

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佐藤さんは高校生のときに単身でアメリカ留学し、現在は大学3年生です。
高校・大学の留学経験をおもちですが、英語が自由に話せるようになるまでには多くの努力をしてきました。
授業内容を理解するために、授業を録音したものを毎日聴き返すこともしていました。
授業についていくための予習もかかさず行っていたそうです。
友だちには発音が悪かったら必ず指摘して欲しいと依頼し、発音がよくなるまで何度も修正を重ねました。
その努力は並大抵のものではなかったでしょう。
佐藤さんは、自分自身に「Step out of your comfort zone!」 と言い聞かせきたそうです。
それは自分にとって心地よい、ぬくぬくとした状態から出て行くことです。
甘えることなく、より厳しい道を選択する決意でもあります。
そのような努力があったからこそ、アメリカ屈指の大学で活躍できるのです。
また佐藤さんは大学での学びだけでなく、アルバイト、インターンシップも精力的に行ってきました。

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佐藤さんからがご準備くださったスライドとか、いくつかのメッセージを紹介したいと思います。
ご自身の反省を含む多くの経験に基づく、生徒たちへのアドバイスです。

 Things I wished I knew when I was in high school
 ・勉強して無駄なことはない...古文、宗教とかちゃんと勉強しておけばよかった
 ・完璧な英語というものはない
 ・世界は広い。とても広い。
 ・自分にチョイスはあるということ
 ・世界的にみても、日本人女子って実は優秀...だしモテる
 ・世界にはいろんな受験の仕方がある
 ・人生はなんとかなる。悩む暇があったら即行動。
 ・夢や目標を設定、達成するキーはメンター探し!

 Things I'm glad I did in high school
 ・英語の勉強ちゃんとしたこと
 ・暗記とか、暗算もやった分は役に立った。
 ・ピアノ
 ・バレー部として頑張ったこと
 ・部活をやめたこと
 ・先生や親の言うことをある程度聞いていた
 ・パソコン得意
 ・ウェブを含め、デザインを密かにやっていた
 ・自分の考えをもつ

 Things I got out of my study abroad experience
 ・World wide network of great peoole including role medels
 ・Became better at making decisions
 ・Mindset that allows me to be free
 ・Interpersonal skills
 ・Better idea of who I am

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佐藤さんは、大学生活の細かいことまでお話ししていただきました。
大学の入学制度のこと、予習や復習、試験などの他、休日の過ごし方までさまざまな内容です。
佐藤さんは生徒たちと年齢が近く、生徒たちも親近感をもって講演を聴くことができました。
また生徒たちは、自身の将来の理想の姿を重ねながら耳を傾けました。
もちろん佐藤さんのパーソナリティに惹かれた生徒も多かったと思います。

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講演会では質疑応答の時間を設けました。
会場からは多くの質問がでました。
留学についての具体的なアドバイスを求めるような質問や、留学制度などさまざまです。
なかには、佐藤さんのボーイフレンドとして立候補した者もいました。

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佐藤さんは、質問がたくさんあることは嬉しいことだとおっしゃり、どの質問にも真摯に答えてくださいました。
上でも紹介しましたが、佐藤さんは「悩む暇があったら即行動」とおっしゃいます。
佐藤さんは、「疑問があればすぐ質問、悩んでないですぐ行動」と生徒たちに語りかけました。
それは佐藤さんご自身が、留学経験の中で実践してきたことです。
その実践を貫いたからこそ、大学、インターンシップ、アクティビティなど、有意義に行えるのだと思います。
講演会は生徒たちに多くの刺激を与えるものとなりました。
生徒たちはいくつものアドバイスを心に刻んだことと思います。
生徒たちの中から、佐藤さんのように海外で学生生活を送る者も現れることでしょう。

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佐藤さんは、講演会終了後、多くの生徒に取り囲まれました。
生徒たちは講演会で聴くことができなかった個人的な質問するために、列をなしていました。
佐藤さんはその一つひとつに丁寧に答えてくださいました。

本ブログの最後に、今回の講演をしていただいた佐藤美里菜さんに御礼を申し上げます。
なかなか聴くことができない貴重なお話を伺うことができました。
また生徒たちの身の丈にあった、とても具体的な体験談を聴きことができました。
ありがとうございました!

佐藤さんのこれからの学生生活がますます有意義になるようお祈りしています。
そして、今回の講演を通して、生徒たちの世界へ羽ばたいていくことを期待したいと思います!




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